えりの気象日記

2020年08月25日 (火)

26日も猛暑に 日本海側はフェーン 近畿南部は雨

きょう25日も各地気温が上がりました。大阪の最高気温は36度ちょうどでした。特に気温が上がったのは日本海側で、豊岡は37.7度、舞鶴は36.4度でした。日本海側で気温が上がったのは、フェーン現象が発生したためです。

eri2020082501.jpgフェーン現象とは風が山を越えると、熱風となって、吹き降りるため、風下側で気温が上がるというものです。例えば、風上側で35度の湿った空気があるとします。この空気が風となって標高差1000メートルの山を越えるときに、100メートル上がるごとに温度は0.6度ずつ下がります。すると頂上付近では、29度くらいにまで下がります。湿った空気は温度が下がると雲や霧が発生し、雨も降ります。こうして水分を落として、乾燥した空気となって、山の反対側の斜面を下っていきます。乾燥した空気は100メートル下がるごとに温度が1度ずつ上がっていきます。このため風下側では39度になってしまうんです。

eri2020082502.jpgあす26日もきょうと同じように、南寄りの風が吹く見込みです。このためあすも日本海側の地域ではフェーン現象が発生し、気温が上がりそうです。

eri2020082503.jpgあすの予想最高気温です。豊岡はあすも37度くらいまで上がりそうです。そのほかの各地も、体温以上の暑さとなりそうです。

eri2020082504.jpgまた、紀伊半島では、南東からの風が吹き込みます。この風が湿った空気を運んでくるため、紀伊半島の南東側斜面では雨雲が発生、発達しそうです。奈良や和歌山、そして滋賀は午後は雨が降りそうです。

eri2020082505.jpg※予報は25日午後7時現在のものです

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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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