2020年06月09日 (火)
梅雨入り目前 10日は傘の出番
きょう9日火曜日は各地気温が上がりました。特に気温が上がったのは日本海側です。山を吹き降りる熱風=フェーンの影響があったからです。兵庫県豊岡市、京都府舞鶴市は34度台まで上がりました。ことしいちばんの暑さとなりました。
左はきょう9日火曜日の天気図、右はあす10日水曜日の予想天気図です。黄色は北緯30度線です。きょうは梅雨前線が北緯30度くらいにありましたが、北緯30度よりも北に上がります。近畿地方に次第に近づく見込みです。影響を受けそうです。
あす10日水曜日の天気の移り変わりです。潮岬など近畿南部ではほぼ一日雨となりそうです。そのほかは、午後、広く雨となる見込みです。出かけるときに雨が降っていなくても、傘は持って出かけたほうがよさそうです。特に近畿南部では雨雲が発達し、激しい雨の降るおそれがあります。
さらに、あさって11日木曜日以降も雨の降りやすい状態が続きそうです。週間予報を見ると、梅雨入り目前なのが分かりますよね。あす10日水曜日にも気象台から梅雨入りの発表がありそうです。
新型コロナウイルスの感染を防ぐためのマスク。最近は黒いマスクをしている人もよく見かけます。暑さが続く中、白いマスクと黒いマスクでは、暑さの感じ方が変わるのか調べました。すると、1分後には白が35.8度に対し、黒は37.9度。2分後には白が35.8度に対し、黒は40.2度とすでに40度を超えました。そして、3分後には白が35.9度、黒は41.8度に。この日は風があったため、それ以上の差は開きませんでしたが、6度近くの違いがありました。衣服の色と温度の関係について研究をしている、国立環境研究所の一ノ瀬俊明主任研究員に聞くと、「Tシャツなどでは、白と黒の温度差が最大で20度くらいあることもある、生活するうえで黒いマスクのほうが不快感を感じるだろう」とのことでした。黒いマスク自体は、汚れが目立ちにくいという利点もありますが、暑さも考えて、白にするか黒にするか選んだほうがよいかもしれません。
※予報は9日午後7時現在のものです
気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)