えりの気象日記

2020年04月09日 (木)

10日は日中もひんやり

きのう8日は気温が20度を超えたところもありました。暖かさを感じ始めるこの時期ですが、平年を上回って特に暖かく感じる一日でした。きょう9日はきのうほどは上がらず、平年並みとなりました。あす10日は、さらに気温が上がらず、15度に届かないところもある見込みです。あすはひんやりとしそうです。

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きのうからきょう、きょうからあすと段階的に気温が低くなるのは、上空の空気が入れ代わるからです。あすには暖かい空気は完全に近畿地方から抜けて、この時期としては冷たい空気が入ってきそうです。

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あすの時間ごとの天気分布です。近畿北部では雲が広がりやすく、すっきりしない天気になりそうです。ただ、晴れ間もありそうです。京阪神など近畿中部や南部は晴れる時間が長く、日ざしがたっぷりと降り注ぐでしょう。

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花粉症の方に朗報です。ヒノキの花粉の飛散のピークは過ぎつつあります。これまでつらかったですね。こちらは環境省花粉観測システムのデータをもとに作成したグラフです。大阪合同庁舎第2号館別館で花粉の飛散量の観測を行っていて、スギ、ヒノキともに合わせて観測しています。ことしの特徴は飛散の始まりが早かったことです。そして、2月の中旬から3月の上旬にかけて、最初のピークを迎えますが、これはスギ花粉とみられます。その後、3月の下旬から4月にかけて迎えた2回目のピークはヒノキとみられます。これがこのあと次第に落ち着いていきそうです。

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もしかすると、ことしはいつもほどではないと感じた方もいるかもしれません。確かに飛散量は少なめでした。かなり多かった去年と比べると一目瞭然ですね。これは去年の夏の日照不足により、花芽(はなめ)が十分にできなかったことが考えられます。私は花粉症の症状が強くでるほうなので、ことしもつらい目にあいましたが、「もう少し」と自分に言い聞かせて乗り切りたいと思います。

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※予報は9日午後7時現在のものです



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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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