えりの気象日記

2019年12月02日 (月)

3日は寒くなりそう 冷たい風も

あす3日は寒くなります。吐く息も白く見えそうです。口の中の温度と外の気温の差が大きいと息が白くなり、目安の気温は13度以下です。

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さて、日本よりもっともっとずっと寒い南極では、息を吐くとどうなるでしょう。「白い息は出ない」、それとも「もっと白い息になる」?正解は…、このブログを最後までご覧くださいね。

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きょう2日の日中は気温が15度を超えたところが多く、この時期としてはそれほどの寒さにはなりませんでしたが、あすは寒くなります。きょうより大幅に低い予想で、10度に届かないところもあるでしょう。風もあり、冷たく感じそうです。

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あすにかけて空気が入れ替わります。きょうは低気圧から伸びる前線が近畿地方を通過していきました。前線は、暖かい空気と冷たい空気の境目に発生します。前線の通過前だったきょうは暖かい空気の範囲に入っていましたが、すでに前線は近畿地方を通過し、今度は冷たい空気が流れ込んできます。これは、標高の高い山では雪となる目安の寒気で、近畿北部の山は雪が降りそうです。

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豊岡や舞鶴など近畿北部の平地では、雪ではなく、雨が降るでしょう。降ったりやんだりが続きそうです。近畿中部や南部では晴れ間の見られるところが多くなりますが、大津や京都は雨がぱらつく可能性があります。

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最後に、「南極で息を吐くとどうなるか」という先ほどのクイズの答えです。

正解は、「白い息は出ない」でした。白い息は、水蒸気が冷やされて、細かい水滴になることによって白く見えています。ただし、水滴できるためには、その核となる浮遊物が必要なんです。南極は空気が澄んでいて、浮遊物があまりないため、息を吐いても水滴ができにくくて、白い息にはならないということです。そんなことを考えながら、あすは大阪で白い息をよく見ることになりそうです。

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※予報は2日午後7時現在のものです



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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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