えりの気象日記

2019年08月21日 (水)

近畿北部はぐずついた天気に

あす22日も近畿北部では、雨が降ったりやんだりしそうです。中部や南部でも雲は広がりやすいですが、日ざしは届くでしょう。北ほど雨が降りやすく、南ほど晴れる時間があるのは、日本海に秋雨前線が停滞しているからです。

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秋雨と梅雨は対になる現象です。ともに前線によってもたらされるものですが、時期によって動きが変わります。

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梅雨前線は太平洋高気圧の強まりとともに、押し上げられて北上します。このため梅雨入りから梅雨明けは、南から北へと移っていきます。一方で、秋雨は太平洋高気圧が弱まるとともに、前線が南下します。

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梅雨の時期と秋雨の時期、どちらが雨が多くなるのか。場所によって違います。6月、7月の降水量と、秋雨の時期である9月、10月の降水量を比較すると、大阪をはじめ、近畿中部や南部は6月、7月の梅雨の時期のほうが雨が多くなります。一方、豊岡や舞鶴は、僅差ですが、秋雨の時期のほうが雨が多いんです。

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こちらは今月20日に撮影した写真です。太陽の周りに、うっすらと七色の輪ができているのがわかりますか。「ハロ」という現象です。薄い雲が広がったときに、見ることができる場合があります。撮影場所は、西宮市の甲子園球場です。あすは、夏の全国高校野球大会の決勝戦。頂点に立つのは、履正社か星稜か、楽しみです。

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※予報は21日午後7時現在のものです


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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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