2019年08月15日 (木)
台風10号西日本を縦断
大型の台風10号は西日本を縦断するでしょう。15日夜のうちに日本海へと進む見込みです。ただ、大型のため台風の強風域が広く、午後7時の時点でも、西日本から東日本にかけて強風域に含まれています。風の強い状態はあす16日にかけて続く見込みです。
降り始めからの雨の量は、奈良県の上北山村で700ミリを超えています。そのほか和歌山県田辺市龍神や奈良県十津川村風屋、和歌山県田辺市本宮で400ミリを超えています。このあとも雨が続き、多いところでは1000ミリを超えるおそれがあります。
台風周辺では反時計回りに風が吹いています。このあと日本海に抜けるにつれて近畿地方で吹く風の向きが変わります。南西の風になる見込みです。このため、これまでは紀伊半島の南東側で雨の量が多くなっていましたが、このあとは南西側で増えそうです。
これまでの雨によって、奈良県や和歌山県では土砂災害の危険度がかなり高くなっています。薄い紫は非常に危険、濃い紫は極めて危険なところです。どこで土砂災害が起きてもおかしくない状況になっています。このあとも身の安全を第一に行動してください。
※予報は15日午後7時現在のものです
気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)