えりの気象日記

2018年08月24日 (金)

8月最後の土日は暑くなりそう

 兵庫県姫路市付近に上陸し、近畿地方を縦断した台風20号。その後、温帯低気圧へと変わりました。各地で暴風が吹き荒れ、被害がでました。今回の台風、ポイントは2つあります。強い勢力を保ったまま近畿地方を通過したこと、近畿地方の広い範囲が台風の右側だったことです。

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台風の強さは最大風速によって分けられています。最大風速33メートル以上は強い勢力、44メートル以上は非常に強い勢力です。台風20号は一時は非常に強い勢力でした。日本に近づくとともにやや衰えたものの、それでも強い勢力を保っていたんです。

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その原因は海面水温にあります。台風のエネルギー源は暖かい海面からの水蒸気です。台風が通ってきた日本の南の海上は27度以上と高かったんです。つまり台風にとってエネルギーを補給しやすかったんです。

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また、上陸すると弱まることが多いのですが、今回は徳島県の南部に上陸したあと、徳島県をかすめるように海側を進んだため、勢力が落ちなかったんです。さらに海面水温は、日本の南だけでなく瀬戸内海も高かったので、継続してエネルギーを補給することができたことも、強い勢力のままだった理由の一つです。

2018082404.jpg風の様子です。台風は、進行方向に向かって右側のほうが風が強くなります。それは台風自身の反時計回りの風と台風を移動させる周りの風が、同じ方向だからなんです。今回、台風は北へと進みました。近畿地方は台風の右側だったため、各地で暴風が吹き荒れ、風による被害をもたらす結果になったんです。特に紀伊水道は、山など隔てるものがないため風が抜けやすいんです。和歌山県の友ケ島灯台では、瞬間的には50メートルを超える突風が吹きました。

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台風は温帯低気圧へと変わったあと、北日本へと近づく見込みです。あす25日も低気圧や前線に向かって湿った空気が流れ込みやすいため、雲が広がりやすいでしょう。南部ではあすの午前中にかけて雨となりそうです。

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あさって26日になると高気圧に覆われるため、すっきりと晴れて、お出かけ日和になりそうです。

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ただ、この土日も暑いです。各地35度前後まで上がる見込みです。8月最後の土日、お出かけを予定されている方も多いと思いますが、熱中症に気をつけながら楽しんでください!

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※予報は24日午後7時現在のものです

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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
出身地:茨城県日立市
趣味:ヨガ、ランニング、バッティング

 


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