2020年08月05日 (水)
山里ごはん 野にしたたる菜のしずく ~大阪 河内長野市~
夏が来た!日差しを浴びて鮮やかに光る野の恵み。その光と風を体中で感じることができる大阪・河内長野市が旅の舞台。都会のそばにある山里で色とりどりの夏の実りをめぐります!
旅人:西川忠志さん & 酒井藍さん
旅した場所♪
①米糀
千早口の駅前にある農産物加工所は、野菜をはじめ、彩り豊かなとれたての作物でつくったものがいただける場所。この土地自慢のお米と一緒に食べるのにピッタリな柚子味噌(ゆずみそ)や、この地特産の高野豆腐で作った射込み高野(いこみこうや)をいただいた後、加工所を管理する中浦さんのご自宅にお邪魔して、自慢の料理をいただきました。料理に使う米糀(こうじ)は、米にこうじ菌を植えつけてつくった自家製。自然で優しい甘さを持ち、食材の旨味も引き出してくれる米糀は、料理好きには欠かせません。家族で紡ぐ、幸せ色のおいしさに、旅人2人も感動しました。
【番組で紹介した「農産物加工所」】
大地の里 友邦(ゆうほう)
住所:河内長野市岩瀬1358-5
電話:0721-21-1049
定休日:不定休
お惣菜の販売:毎週(金・土・日) / 野菜の販売:毎週(水・土)
②トマト
緑の森と青い水がまばゆく輝く日野の集落で、甘味も旨味もとびきり濃いという「高濃度トマト」をつくる河端さんを訪ねました。多い時には1日5,000個のトマトを収穫するのですが、高濃度トマトは100個に1個しか収穫できないという貴重なトマト。その甘さに旅人も感動です。さらにご自宅の庭で、簡単にできるトマトのオーブン焼きもいただきました。苦労を乗り越え農業を続けてきた河端さん。妻の奈央さんの支えもあり今があるといいます。夫婦でつくる絆の赤、夏においしいトマトです。
③黒文字
実は、河内長野は、全国的なつまようじの名産地。中でも地元に材料となる木が豊富にあったため盛んにつくられたのが、和菓子などを切る黒文字のようじ。この黒文字をつくり続けている職人、八田さんの元に伺いました。八田さんがつくる黒文字は、三千家の茶会などにも使われているのだそう。お茶席で使う黒文字は、生木をそのまま使うため、黒ではなく緑色。ありがたい自然の恵みが与えてくれる、最高の香りや手触りを堪能しました。
④おみい
山里のおいしいものが盛りだくさんのお店。すべて手作りの惣菜は、三度豆と真竹の炊いたんや、ニシンとジャガイモの炊いたん、など地元の食材を使ったものばかり。中でも店主の大宅さんが夏にこしらえる麦こうじの味噌でつくる「おみい」は、地元に伝わる伝統料理。ナスやカボチャ、ニンジンなどの野菜を味噌で味付けし、冷やごはんとそうめんを入れて煮込んだ、おふくろの味です。
【番組で紹介した「お惣菜」が購入できる場所】
久保健商店
住所:河内長野市日野415-2
電話:0721-62-2766
⑤勧請縄(かんじょうなわ)天見にある八幡神社のそば、橋の下にある川に張り渡された勧請縄(かんじょうなわ)。千年近く、五穀豊穣の願いを込めて毎年かけられているのだそう。1月に張った縄、切れるのが遅いほどその年は豊作になると言われています。例年6月には切れるそうですが、今年は珍しく7月7日まで残っていたとのこと。今年も豊作でありますように!
【番組で紹介した「勧請縄」がある場所】
八幡神社
住所:河内長野市天見2211
※縄はすでに切れており、現在は見られません。
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次回の放送もお楽しみに!