えぇトコ

2020年04月01日 (水)

秘密の古都 せせらぎ散歩 ~京都 疏水(そすい)周辺~

eetoko_200401_2S.saizu.png

滋賀から京都へ水を運ぶ琵琶湖疏水。その流れ沿いから路地裏に足を踏み入れると、あなたの知らない秘密の京都に出会えます。

水良し、味良し、景色良し!水辺にきらめく古都の宝を巡ります。

旅人:TKO木本武宏さん & 財前直見さん

                                        

旅した場所♪

eetoko_200408tizu.jpg                  

 

①金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)

saizueetoko_200401ahuro.png

静かで落ち着いた雰囲気の金戒光明寺。その境内には、なんとアフロヘアーの仏様がひっそりと佇んでいます。「()()()()阿弥陀仏()(ごこうしゆいあみだぶつ)」といい、皆が極楽に行けるようにと、髪の毛が伸びるのもお構いなしに長い間考え続けた様子を表しているとのこと。気が遠くなるほどの時間、民のために考え続けた阿弥陀様は静かな迫力があります。

【番組で紹介した場所】

金戒光明寺

住所:〒606-8331 京都市左京区黒谷町121

電話:075-771-2204

参拝時間:本堂…9:00~16:00/境内…自由

                                                                       

②光秀饅頭(まんじゅう)

saizueetoko_200401mituhidemanzyu.png

疏水から分かれ鴨川に注ぐ白川に沿って歩いていくと、江戸時代から続く老舗の和菓子店が。暖簾を守っているのは、六代目の川嶋千鳥さん。こちらの店で長く愛される銘菓が、この「光秀饅頭」。明智光秀の家紋である桔梗をあしらった上品な甘さの饅頭は、抹茶生地に白味噌餡(しろみそあん)を入れたものが人気。

なぜ明智光秀の饅頭を販売しているかというと、先代から守り通している“あるもの”が関係しているそう。お店の横の路地を進むと奥には格子で囲われた(ほこら)が。なんと明智光秀の首を埋めた首塚なんだそう。「光秀さん」と呼んで慕いながら首塚を守ってきた川嶋さんだからこそつくり続けられる、愛の詰まったお饅頭です。

【番組で紹介したお店】

(もち)(とら)

住所:〒605-0061 京都市東山区梅宮町475

電話:075-561-2806

営業時間:9:00~17:00  定休日:不定休

   

③志んこ

saizueetoko_200401sinko.png白川沿いをさらに歩くと甘い匂いが漂ってきます。中をのぞくと、和菓子の工場がありました。作っているのは、あの南座の横で200年間お店を構える老舗の和菓子。行列ができる和菓子店の和菓子ができたてで食べられる贅沢(ぜいたく)さは、甘い物好きにはたまりません!

オススメ商品は「志んこ」という団子。普通、団子は粟や稗でつくられるのが一般的ですが、志んこは米粉から作られています。貴重な米の粉、つまり「真の粉」という意味から「志んこ」と呼ばれるようになりました。モチモチとしていて、いくらでも食べられそうな優しい和菓子です。

【番組で紹介したお店】

祇園饅頭

住所:〒605-0022 京都市東山大井手町103

電話:075-771-1353

営業時間:10:00~17:30  定休日:木曜日

                                        

④器

saizueetoko_200401utuwa.png店内にうず高く積み上げられた数々の器。中嶋清次さんが本当にいいと思ったものだけを集めています。外のガラス窓からも店内の様子を伺うことができ、並べられた数に道行く人が思わず足を止めてしまうほどです。

中嶋さんのお店には、器の大切さを知る名店の料理人がわざわざ買いに来るんだとか。普段食べるものでも、選んだ器にひとたび乗せると、一気に高級感が増します。器のすごさを身にしみて感じました。

【番組で紹介したお店】

うつわ()閑堂(かんどう)

住所:〒605-0022 京都市東山区大井手町102-6

電話:075-752-3538

営業時間:11:00~18:00  定休日:月曜日・金曜日

 

⑤南禅寺

saizueetoko_200401nanzenzi.png石川五右衛門が「絶景かな」と唸った南禅寺の三門。細い階段を上がるとそこからは、京都の町並みが見渡せます。

そんな南禅寺の境内には、レンガ造りの橋がかかっています。明治時代にできた「水路閣」。発電や上水道のためにびわ湖の水を引き入れた水路の一部が南禅寺の境内を通っているのです。100年以上にわたり京都人の暮らしを潤してきた命の水です。

【番組で紹介した場所】

南禅寺

住所:〒606-8435 京都市左京区南禅寺福地町86

電話:075-771-0365

参拝時間:8:45~17:00

 

()然院(ほうねんいん)(

saizueetoko_200401hounennin.png春になると桜が満開になる哲学の道。そんな哲学の道を少し入ったところにあるのが法然院です。

印象的なのは、水を表す()()()(ひゃくさだん)。訪れる人はこの百砂壇の間を通り、身も心も清めます。法然様が修行を重ねた神聖な雰囲気を感じることができる空間です。

【番組で紹介した場所】

法然院

住所:〒606-8422 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30

電話:075-771-2420

参拝時間:三門…7:00~16:00 ※通常建物内は非公開です。

特別公開期間…4/1~4/7(9:30~16:00)

建物内に入るには別途料金が必要です。(2020年情報)

 

⑦たぬきうどん・衣笠丼

saizueetoko_200401tanukiudon.png

銀閣寺に向かう参道。思わず足を止めたくなる、昔ながらのうどん屋さんがありました。お店に入るとおいしそうな出汁(だし)のにおいが広がっています。ご主人の山本勉さんを中心に家族で営む店。たくさんあるメニューの中から「たぬきうどん」と「衣笠丼」をいただきました。

大阪で“たぬき“といえば油揚げがのった「そば」ですが、京都のたぬきうどんは、短冊状に切った油揚げに九条ネギを加えた、あんかけの刻みうどんのこと。シャキシャキとした九条ネギと、よく出汁を吸った油揚げの甘さが食欲をそそる一品です。

そして、甘辛く炊いた油揚げと九条ネギを卵でとじた衣笠丼。こちらも京都で愛されてきた人気メニューです。とろとろ卵とお揚げとネギ、それぞれ違う食感が口の中で楽しめるどんぶりです。家族と味を守り続けてきた山本さんの料理で、心も体も優しく温まりました。

【番組で紹介したお店】

松葉亭

住所:〒606-8407 京都市左京区銀閣寺前町14−4

電話:075-771-4927

営業時間:10:00~16:00  定休日:木曜日

 

⑧穴場カフェ 

saizueetoko_200401cafe.png銀閣寺から少し足を伸ばせば現れる吉田山。春の木漏れ日あふれる森の中を抜けて頂に向かうと、そこには落ち着いた雰囲気のカフェが。大正時代に建てられ、元はお茶席に集う人に食事を提供していた建物を、カフェにしたのだそう。中から見る景色も絶景、吉田山の山頂だからこそ見渡せる京都の町並みです。落ち着いた雰囲気でお茶ができる、隠れた癒やしの空間です。

【番組で紹介したお店】

()(あん)

住所:〒606-8311 京都市左京区吉田神楽岡町8(吉田山山頂)

電話:075-761-2100

営業時間:11:30~18:00(L.O17:00)

定休日:月曜日

※当面、休業しています。再開は未定です。

 

⑨いなり寿司

eetoko_200401inaridusi.pngsaizu.png

吉田山のふもと、百万遍には知る人ぞ知る老舗の名店があるのだそう。一見普通の民家にしか見えないお店ですが、実はいなり寿司と助六を専門で売っているお寿司屋さん。伏見稲荷大社の御用達をはじめ、祇園町や南座の楽屋見舞いのお弁当としても愛されてきました。

店主の中村一郎さんが腕を振るういなり寿司。本来お湯をかけるだけの油抜きを、何度もお湯を変えて繰り返すことで、特別なおいしさが味わえます。大きく出店しないかという誘いもすべて断り、自分たちが責任もって提供できる分しかつくらないという中村さんのいなり寿司。秘密の京都で輝く宝物です。

【番組で紹介した場所】

中村屋

住所:〒606-8202 京都市左京区田中大堰町145

電話:075-781-4048

営業時間:10:00~17:00  定休日:不定休

※前日までの予約が必要です。

                                                                        

「えぇトコ」番組ホームページはちら

次回の放送もお楽しみに!

えぇトコ

もっと見る