えぇトコ

2018年10月26日 (金)

おいしい秋 見つけた! ~京都・美山~

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今回の旅の舞台は、京都・美山。茅葺の屋根が、幾重にも連なる日本の原風景が残る里です。黄色、紫、緑色、秋真っ盛りの美山は、色とりどりのうまいもんで溢れています。そんな美山でおいしい秋を探すのは、40年来の師弟関係という旅人。神秘の森がくれる恵みの味。大地が生み出す元気の味。さらに茅葺きの屋根でいただく、ありがたい命の味。秋が深まる里で心も体も満たされる旅のはじまりです!

旅人:錦野旦さん & 宇梶剛士さん

                                          

旅した場所♪

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 ①栃の実拾い・栃餅

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山の麓に広がる栃原集落。集落のお父さん達が、一年で一番楽しみにしているのが、秋に栃の実を拾うこと。栃原には山の奥深くに樹齢200年の栃の木があり、険しい道を越え、この実を拾いに行きます。実は、集落の名前が栃原なのも、山に栃が豊富にあることがその由来と言われています。

そんな里の宝でもある栃の実は、お母さん達が手間と時間をかけ栃餅に。旅人も餅つきに挑戦させていただき、栃餅作りをお手伝いします。できあがったばかりの栃餅もごちそうになり、お父さん、お母さん達と笑顔の絶えない楽しい一時を過ごさせていただきました。

                               

                               

②卵・べた焼き

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美山の中でも一番奥まった場所にある芦生の里。そこで旅人が出会ったのは、もうすぐ90歳だというのに薪割りをしていたお父さん。そんなお父さんのご自宅の庭では、ニワトリが自由に歩き回り、その横でお母さんが薪を使い羽釜でご飯を炊いていました。お米は精米したての新米!その美味しさに旅人の箸も止まりません。

さらに健やかに育ったニワトリが生んだ新鮮な卵で、卵かけご飯を。畑で育てた野菜で作った山里料理まで振る舞ってくださいます。中でも石臼で挽いた米粉で作るべた焼きの味には、旅人も思わず興奮!美味しいものをさらに美味しくするひと手間。自分たちが食べるものは自分たちで賄う生き方。そんな毎日を「幸せ」と語るお母さん。おいしい秋と共に山里の極上の暮らしを感じる時間を過ごさせていただきました。

                                           

                                     

③茅葺の里・健康茶

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地元で北村と呼ばれる北集落は、50軒中38軒が茅葺きのまま残る長閑な里。そんな里でお茶を作っているというお母さんたちと出会います。作っていたのは、柿の葉をはじめ7種類の葉をブレンドして作るという集落伝統の健康茶。葉っぱ集めから行っているというお茶です。

何をするにもいつも一緒だというお母さん達。そんなお母さん達が、お茶づくりの最中楽しみにしているのがお昼ごはん。持ち寄った自慢の味をお茶と共に、旅人へ振る舞ってくださいます。おいしい山里の秋の恵みは、お母さん達の絆も感じさせてくれました。      

                                                                   

④わら細工

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豊郷という集落で旅人が見つけた建物。中を除くと何やら色んな道具がひしめきあっています。この建物の主は、御年90歳というしめ縄作り名人。秋、お米を収穫したあとの稲わらを使ってしめ縄を作ります。実は名人、京都の伏見稲荷大社の大しめ縄づくりも手がけているというから驚きです。90歳とは思えない元気なお父さん。その元気の秘訣を実感できる一時を過ごさせていただきました。

 

 

⑤ブドウ・サツマイモ

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美山の下集落。ここで出会ったのは、ブドウを収獲中だという仲の良いお父さんとお母さん。実は美山は知る人ぞ知るブドウの名産地。朝夕の寒暖差が、甘いブドウを育てると言います。ブドウだけではありません。実りあふれる桃源郷は、いたるところにおいしい秋が!山村留学をしている子どもたちと一緒に旅人もサツマイモ掘りに挑戦します。掘ったサツマイモは、秋、お米を収獲したあとに取れるもみ殻を使って焼き芋に。山里ならではの極上の焼き芋に旅人も大満足!実りあふれる山里を離れたくない…そんなお父さんの言葉が身に染みる味でした。

 

⑥ワサビ・そば

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美山を流れる清流・由良川。その豊かな流れの源流が芦生の森です。そんな芦生の森でワサビを栽培しているというお父さんと出会います。実はこのお父さん芦生で手打ちそばを振る舞うおそば屋さん。そばにこだわるあまり、そばの実まで栽培しています。

命の源でもある水が湧き出す森。その神秘の森の中で育つ沢ワサビをお父さんが打った新そばと一緒にいただきます。その味は、芦生の変わらぬ自然が生み出す癒やしの味でした。

【番組で紹介した「そば屋さん」】

ちしゃの木庵

住所:〒601-0703 京都府南丹市美山町芦生坂尻3

電話:0771-77-0266

営業時間:土曜日・日曜日・祝日 定休日:平日

※現在店舗では沢ワサビは提供しておりません。

                                                

⑦茅葺職人・旅館料理

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美山の北に位置する鶴ヶ岡という集落。ここで旅人が出会ったのは、茅屋根を葺き替え中の茅葺き職人。47歳の若い親方さんです。実は葺き替え中の屋根は、若い親方さんが、その技を教えてもらった師匠が30年前に葺き替えたもの。当時の高い仕事ぶりを実感しながら葺き替えているとおっしゃいます。5000年続く茅葺きの技術を先代から脈々と受け継ぎ、後輩に伝えるのが役目という若き親方。美山の伝統を守る心意気を肌で感じる一時でした。

さらに、ここでもおいしい秋と出会います。実は、茅を葺き替え中の建物は料理旅館。旅館のご主人が旅人に秋のごちそうを振る舞ってくださることに。築140年という古民家でいただいたのは、秋、脂を蓄えおいしさを増すイノシシのステーキと炭火で炙った落ちアユの塩焼き。秋しか食べることのできない最高の美味を最高の方法でいただきました。

【番組で紹介した料理旅館】

料理旅館 きぐすりや

住所:〒601-0762 京都府南丹市美山町鶴ケ岡今安8

電話:0771-76-0015

 

 

担当日記

今回の旅は、京都の美山。「美山…かやぶきの里だな」

この仕事をしていると、知っていて当然ともいえる有名な場所です。でも知っているのは、表面的なことだけ。実際に下見でいろんな方にお会いし、里を案内していただき、お話を聞くと、深〜いえぇトコやえぇモノがあふれていることを知ることができます。

美山の一番端っこにある芦生。地名は聞いたことはありましたが、行ったことはありませんでした。「よっしゃ!まずは見に行くか」軽トラに便乗させていただき、森の中にあるワサビ田を案内してくださった下村さん。そんな下村さんが「ぼく尊敬している人いるねん」とご紹介してくださった中野さんご夫婦。庭でのびのび走り回るニワトリにも驚きでしたが、もうすぐ90歳になるというのに元気に薪割りをしているお父さんと優しいお母さんとの出会いには、心が癒やされました。お話をしているだけで、気持ちがほっこりしてくる時間。気がつけば日は落ち辺りは真っ暗。それくらい夢中になっていました。「お父さん、お母さん、また来て良い?」「ええよ」何度でも会いたくなる出会いそうあるものではありませんが、えぇトコではそんな出会いがいっぱいあります。

それともう一つ。「これからどっか行くなら、おにぎりにするわ」と作ってくださった新米のおにぎり。「お昼に食べて!入れるもん取ってくるわ」と包んでくださった鯖寿司。「車で移動するの?そしたら車の中で食べて!」と手渡された栃餅。「持って帰って、食べだしたらとまらんやろ」と頂いたブドウ。「ほらほら!今のうちにつまんで」と撮影の合間に出してくださった野菜のおかず。今回のテーマが「おいしい秋 見つけた!」ということもあり、食べ物の下調べが多かったのも事実ですが、里の皆さんの「食べて!」の多いこと多いこと。でもその「食べて!」が、私達への優しさや心遣いだけでなく、いかに美味しいもんを作っているかという自信の表れなんだなとも感じました。正直…どれもまた食べたい。美山もっと近かったらえぇのに…と思っています。

今回は、タイミングが合わず撮影には至りませんでしたが、お話を聞くだけで「食べてみたい!」「見てみたい!」と思うものが美山にはたくさんあります。美山って意外と広いんです。一日じゃ周りきれないし食べきれません。時間をとって旅を楽しんで下さい。

担当:薮本

                            

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次回もお楽しみに!

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