えぇトコ

2018年08月31日 (金)

癒やしのパワースポット 命の水 湧く山里 ~京都・洛北~

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今回のえぇトコは京都洛北の山里を旅します。京の町中からわずか30分で行ける癒やしの別天地。鞍馬寺に大原三千院と、数々のパワースポットが点在する洛北の山里には、山から湧き出る豊かな水があります。人々の暮らしに潤いを与えてくれる清らかな水は、動物や作物にもあふれる命を宿してくれます。そんな洛北の山里には、そこでしか味わえないぜいたくなおもてなしが盛りだくさん!すべては水のおかげ。涼やかな山に囲まれ英気を養う極上の旅にお出かけしましょう♪

旅人:高畑淳子さん & 鶴見辰吾さん

旅した場所♪

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①木の芽煮(だき)

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鞍馬寺の門前にはそこかしこに天狗が!源義経に剣術を教えたという天狗があちこちに見受けられます。そんな鞍馬の名物といえば「木の芽煮」。その起源は、義経が子供の頃に鞍馬山で木の芽を摘んで塩漬けにしたのがはじまりとも言われています。

鞍馬の豊富な山の水が山椒を育て、いまに受け継がれてきた木の芽煮。山椒の芽と実、昆布を醤油で炊き込んだその味は、鞍馬の伝統の味です。

【番組で紹介した「木の芽煮」を購入できるお店】

渡辺木の芽煮本舗

住所:〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町248

電話:075-741-2025

営業時間:9:00~16:00 定休日:不定休

                               

                               

②しば漬

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鞍馬から北を目指すと、そこには豊かな緑に包まれた大原の里。まばゆい緑が美しい大原三千院などがある京都きってのパワースポットです。そんな大原にある寂光院の参道で見つけたのは、アカシソとナスを塩で漬け発酵させた「しば漬」。平清盛の娘、建礼門院が名付けたというしば漬は、大原で800年以上前から作られてきた伝統の味です。『しば漬けはごはんと一緒に食べることでその味の良さがわかる』と、お店では試食用にごはんも出してくださいました。

さらに大原では、しば漬作りに欠かせないアカシソを作っている農家さんにも出会いました。案内してもらったのは視界いっぱいに広がる夏が旬のアカシソ畑。赤紫に染まる風景は大原の夏の風物詩です。シソと向き合って50年という農家さんは美味しいシソを作れるのも水が良いからだと言います。清き水が作る豊かな実りが大原の里にありました。

【番組で紹介した「しば漬」を購入できるお店】

翠月(すいげつ)

住所:〒601-1248 京都府京都市左京区大原草生町3

電話:075-744-2405

営業時間:9:00~17:00 定休日:年中無休

                                           

                                     

③猟師

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杉木立に囲まれた峠道を越えて辿り着いたのは百井の集落。水音と鳥のさえずりが静かに響き渡る隠れ里のような場所です。ここで出会ったお父さんは、82歳にして現役のベテラン猟師!12匹の猟犬を連れて山に分け入ります。動物をこよなく愛する猟師さん、ご自宅には5頭のイノシシが檻の中に!かつてクマも飼っていたというから驚きです。

この日は猟で仕留めたシカをさばいて食べさせていただきました。大切なのは奪った命への感謝を決して忘れてはならないことだとおっしゃいます。私たちがいただいている命の尊さ、大切さを改めて実感した時間でした。

      

                                                     

④百井の野菜

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水に恵まれているため井戸がたくさんあったことから名がついたといわれる「百井」の集落。そんな百井で畑仕事をしている農家さんは、百井で育つ野菜は格別の味だと言います。見せくれたのはこの時期が旬のウスイエンドウ。なんと生で食べられるのだとか!普段ではありえないエンドウ豆やカブの甘味に旅人も思わずビックリです!こんなにも美味しい野菜を作れる源は、やはり水。植物や動物だけでなく人間の命も輝かせてくれる水はまさに里の宝です。

 

                                             

⑤朴葉めし

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左京区の最北端に位置する久多の集落。こちらで出会ったのは、久多きっての野菜作りの名人という元気なお母さん。美味しさの秘密は、野菜に水を一切与えないことだと言います。野菜自身が地中から水を吸い上げることでたくましく、じっくりと育つのだそうです。久多の野菜と同じくらい自慢の美味しさを誇るのが、キレイな水が育むお米。そんなお米で作った久多で昔から愛される味が「朴葉めし」です。お赤飯を朴葉の上にのせ、そこにきな粉をふりかけていただきます。お赤飯にきな粉の香ばしさが加わった素朴な味は、お米の実りを祈る伝統の味です!

 

                                                  

⑥鯉のあらい

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久多の集落には、川戸場と呼ばれる川に面した台所があります。キレイな川の水は夏は冷たく冬は温かいため、昔から川戸場は重宝されていました。そんな川戸場で作業をしているお父さんを発見!そのお歳はなんと90歳!!

久多の家々では川の水を引き込んだ池があります。池で飼っている鯉は、山里にお客さんが来た時にふるまうもてなしの料理なのだそう。作ってくださったのは「鯉のあらい」。川の水で育った鯉は臭みがまったくなく、食べた人に滋養をつけ英気を養ってもらいたいと願う心づくしの逸品でした。 

                                          

                                           

⑦鶏すき

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久多の古き良き暮らしの象徴、それが茅葺の家です。茅の葺き替えをしているお父さんに出会いました。築200年以上の茅葺の家を大切に守り続けているお父さん。なんと葺き替え作業は、独学で身に付けたんだそう!葺き替えに必要な茅が豊富にあるのは久多の水のおかげ。水が丈夫な茅を育んでくれます。

さらに水の恵みを暮らしに生かす久多のもてなし料理を振舞ってくださいました。それが「鶏すき」。庭で当たり前のようにニワトリを飼い、おもてなしのため締めて調理する…それが里の風習だといいます。山里の暮らしは、水が生み出す豊かな恵みに支えられていました。

 

                                                

                           

担当日記

今回のえぇトコは、京都市左京区の旅。左京区と言っても鞍馬から大原、さらにその北へ行き百井、久多ともなると市内とは思えない山里の風景が広がっています。初めて取材の下見に行った時は、こんな道を通るの?間違ってへん??嘘でしょ対向車が来た!誰か助けて〜!!と、道中はひとり叫びっぱなし、不安しかありませんでした。

でも、訪ねた先では、信じられないくらい温かい人達と出会えることができました。「暑いでしょ、先に冷たいコーヒーでも飲んで!」「見に行く?連れて行ってあげるわ」「時間までかき餅でも食べて待っていたら?」突然、訪ねて来た私を快く受け入れ、里を案内しながら風習や言い伝えを教えてくださり、新たな出会いも作ってくださった方々には本当に感謝をしています。

そんな新たな出会いで知り合ったのが猟師の岸沖さん。私自身猟師さんと直接お話をさせていただくのは初めてのことでした。最初に見せていただいたのは、天然のニホンミツバチの巣箱。集落でも、岸沖さんの家の巣箱にしかハチが入らないといいます。なんで??「ハチの巣から滴る分しかミツは取らん、子供のために残すねん」あっ!そういう事か!!ハチの幼虫が成長に必要なミツは巣にちゃんと残すことで、毎年ハチが巣箱に入るのだといいます。

さらにご自宅には、親を失い山で保護したイノシシまで飼っていて、岸沖さんが近づくとなでて欲しくてすり寄ってきます。この方は、本当に生き物が好きなんだ。そう感じた瞬間です。実際、猟でシカに遭遇した時も「子はおらんやろうか」と、シカが走り出てきた方向まで足を運んで気にかけている様子を拝見していると、無闇に命を奪うのではなく、命をいただくという重み、それを私達は食べさせていただくのだからこそ、感謝の気持ちを忘れてはいけないという事…。「いただきます」この言葉の意味を改めて感じさせられました。

撮影には時間がかかります。皆さん忙しい中、私達のために時間をさいてくださいます。他人のために手間や苦労をいとわない優しさ。本当に、本当に、心からありがたいと思うことの連続です。

洛北の山里には、そんな温かい心を持った方達がたくさん暮らしていらっしゃいます。きれいな水、自然が生み出す光景に心が癒やされ、明日からもまた頑張ろう!という気持ちにさせられますが、その土地で暮らす方々と出会うことが旅の醍醐味なのだと感じました。ぜひ、京都の洛北に足を運んでみてください。皆さんにもきっと素敵な方々との出会いがあると思います。

担当 薮本

                             

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次回もお楽しみに!

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