えぇトコ

2018年04月20日 (金)

愛があふれる はじまりの春~和歌山・串本町 すさみ町~

eetoko180420_2S.jpg

今回の旅の舞台は本州最南端に位置する和歌山県串本町と、お隣のすさみ町。

若い頃からの大親友、草刈正雄さんと勝野洋さんが旅をします。

命が湧きたつ南紀の春。海に山に、そして人に。さまざまな「はじまり」をもたらします。そこに暮らす人たちは今、待ちに待った「春」を迎え、生き生きと輝いています。

たくさんの命が芽生え、きらめきだす春の宝物を

見て、触って、食べて…

春が生み出す「はじまり」の季節を味わい尽くします。

旅人:草刈正雄さん & 勝野洋さん

旅した場所♪

eetoko180420_nankimap.jpg

①まぎ

eetoko180420_magigohan.jpg

串本町和深の岩場で出会った元気なお母さんたち。

「まぎ」を採っている最中だと言います。このあたりでは様々な貝の総称を「まぎ」と言うんだそうです。まぎ採り用の道具を使い、慣れた手つきで岩に張り付いた貝を採っていきます。

ちょうどこの日は最も潮が引く大潮の時で、貝やヒジキなど磯の恵みが解禁となる口開けの時期でもあり、お母さんたちもまぎ採りに精が出ます。そんな春の海が一番大好きだというお母さん達。

採れたたくさんのまぎは、ヒジキやニンジンと一緒に、ごはんと炊き込んで、春てんこ盛りの炊き込みごはんに!大勢集まるときは必ず作られるというお母さんたちの定番料理。

採れたての貝の旨味が、口いっぱいに広がります。

 


②ソウダカツオの生節

eetoko180420_sumisoae.jpg

和歌山南紀の春の漁と言えばケンケン漁!春先に黒潮にのってやってくるカツオを一本釣りで釣り上げる昔からの伝統漁法です。実は串本町田並は、ケンケン漁の発祥の地なんです。

串本の海に春を告げるカツオは串本弁で愛しい人という意味の「しょらさん」の名が付き「しょらさん鰹」と呼ばれ、地元で愛され続けています。

春が旬のしょらさん鰹ですが、今年は不漁なんだそう。

不漁でもカツオが大好きなお父さんは家でもカツオを長く食べられるように生節として保存していると言います。ソウダガツオの生節のダシで野菜を炊き、ご飯と一緒に、山で採れた木苺の葉で挟んで作った押し寿司は、これも田並で古くから伝わる伝統料理です。

③ツワブキ

eetoko180420_tuwabuki.jpg

春は山にも恵みをもたらせてくれます。

すさみ町口和深で出会ったのはツワブキという山菜を摘んでいるお母さんたち。高校以来の友人同士であり、この時期になると友人同士でよく山菜摘みに行くのだと言います。

地元ではツヤブキというそうでお揚げさんと炊いたり甘辛く炊いて佃煮にしたりと、ごはんとの相性は抜群!一度食べるとやみつきになる田舎のごちそうです。

他にも畑で育てていた青々とした高菜。高菜と言えば漬物のイメージですが、ここでは高菜の葉を海苔代わりにし高菜の芯をごはんで巻いた、「高菜の高菜巻き寿司」という変わった食べ方をするそう。

春が与えてくれる旬のものを楽しく、おいしくいただくことがお母さんたちの元気の源です。

    

④すさみのレタス

eetoko180420_retasu.jpg

私達が何気なくスーパーマーケットで見かけるレタス。

実は日本でレタスが初めて栽培されたのはココすさみ町なんです!

菜の花が色づく畑で出会った農家の方はレタスの生産者が減っている中、歴史あるすさみのレタスを残していきたいと言います。すさみのレタスには人一倍想いがある農家が育てたレタス。芯を切ると、切り口からはミルクのような白い液体がこぼれます。これぞ新鮮な証拠!穫れたてにかぶりつくとみずみずしい食感とレタスの自然の甘味が伝わってきます。

        

⑤三宝柑

eetoko180420_sanboukan.jpg

串本町高富の集落で出会ったのは、柑橘類の一つである三宝柑を育てているお母さんと息子さん。

和歌山の特産品でもあり、珍しい品種である三宝柑はそのおいしさゆえ、和歌山城主から城外不出を命じられ、三方にのせて献上されたとも言われています。

農薬を使わず育てられる三宝柑は市場には出回らず、直接消費者に届けられるので、ファンも多いのだそう!

黒潮の暖かな風を受ける急斜面の畑は日当たりが抜群!おいしい三宝柑を実らせます。もちろんそのまま食べるもよしですが、キュウリと和え塩とオリーブオイルで味付けしたサラダとして食べるのもこの春でしか味わえないおいしい食べ方です。

【三宝柑等の柑橘類が購入できる場所】

(※今シーズンの三宝柑は売り切れだそうです。)

宇井農園WithFarm

※ご注文等の詳しい情報は[宇井農園]の公式ホームページをご確認ください。

          

⑥野鍛冶

eetoko180420_kaji.jpg

続いて高富の集落を歩いていると何やら物音が…。その正体は野鍛冶。

そこで朝から晩まで道具を作り続けるお父さんがいます。

マグロの皮をはぐ道具やハチミツを採る道具など、海と山それぞれで必要な、ありとあらゆる道具の修理・注文などがやってきます。

お父さんは、何もないゼロから道具を作り出していくのがおもしろくてたまらないと言います。

53年間ずっと野鍛冶一筋。串本の縁の下の力持ちです。

【番組で紹介した鍛冶屋】

上田かじや

住所:〒649-3513 串本町高富566

開店時間:8:30~17:00まで ※日によって若干異なります。

定休日:日曜日

       

⑦テングサ

eetoko180420_kinkanzeri-.jpg

串本町出雲で出会った仲の良いご夫婦。

ご主人が押す一輪車には口明けの海で採ってきたテングサがてんこ盛り!

春になると自分たちで採ってきたテングサからトコロテンを作るのが楽しみなんだとか。畑で採れたキンカンを甘露煮にし、トコロテンと組み合わせたゼリーはご夫婦自慢のおやつ。

そんなご夫婦は自身が育った串本が大好きだと言います。長年にわたり地元を離れていたご夫婦でしたが、串本に戻り、夢に描いていた畑の開墾、毎日見ることのできる串本の海の景色。それらを毎日見られる生活を送ることができ、これ以上の幸せはないと言います。

ご夫婦が築き上げた第二の人生は春の串本の海のように光輝いていました。

         

担当日記

和歌山県串本町・すさみ町といえば、真っ青な海と、リアス式海岸、そして、春を告げるカツオのイメージをお持ちの方も多いと思います。

ところが、今回、撮影で訪れた場所は、そのイメージをいい意味で覆す場所ばかりでした。

春になると、口開けという磯漁の解禁を迎え、みなさん普段はしまっているウェットスーツやゴム長などを引っ張り出してきて、ウキウキワクワクして磯へかけ、数えきれない種類の貝を、次々にとっていく。そして、収穫にみんなで喜び、おいしく食べる。都会の暮らしにはない豊かさが、ここにはありました。

また、山へ分け入れば、熊野三山への参詣道の一つ、大辺路があります。

今も昔も、祈りの道として利用されている道を歩くと、心が自然と落ち着きます。

その道沿いには、フキノトウやツワブキ、ワラビ、そしてタケノコ、そして、澄んだ山からの湧き水があり、串本町・すさみ町には、こんなに豊かな山の恵みがあったんだ、と驚かされました。

みなさん、お声をかけると、優しく、元気に、お返事してくださいます。

そして「ここはええとこですね」とお尋ねすると、みなさん口を揃えて「ええとこやろ!」とおっしゃいます。 

地元の皆さんが自信と誇りを持って、愛する串本町・すさみ町の魅力を番組を通して、知って欲しい。

知ればきっと「ええとこやな〜」と、思っていただけるはずです。

担当:佐藤  

        

「えぇトコ」番組ホームページはこちら

次回もお楽しみに!

えぇトコ

もっと見る