えぇトコ

2018年02月03日 (土)

冬の京都あったか紀行 ~出町柳から八瀬へ~

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今回の旅の舞台は冬の京都、出町柳から八瀬の里を旅します。

比叡おろしが吹き付ける、京都でもひときわ寒い土地にはそんな寒さを吹き飛ばす、温もりあふれる極上の味が盛りだくさん!

豊かな土地が生み出す冬のおいしいものを巡ります。今食べたい冬のウマイもんが待つ、あったか旅の始まりです!

旅人:浅野温子さん & 金子貴俊さん

    

    

旅した場所♪

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①鴨川、下鴨神社、みたらし団子

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 京都の町を潤す鴨川の中州、鴨川デルタを北へ進むと世界遺産の下鴨神社があります。古より京都人のパワースポットとして親しまれてきました。そんな下鴨神社の池から吹き上がる泡をかたどって生まれた馴染みのある食べ物があります。それが、みたらし団子です。

下鴨神社の隣に店を構える、元祖みたらし団子屋さん。全国から足を運ぶお客さんが絶えません。

団子を焼き目がつくまで香ばしく焼き、砂糖醤油のタレにくぐらせます。冷え切った身体がじんわりほぐれる、下鴨を代表する甘いお団子です。

【みたらし団子が食べられるお店】

加茂みたらし茶屋

住所:〒606-0816 京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53

電話:075-791-1652

営業時間:9:30~19:00

定休日:毎週水曜日

     

      

②出町桝形商店街

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 昭和からずっと愛されてきた活気あふれる商店街。昔なつかしい雰囲気が旅人を優しく出迎えてくれます。そんな商店街には新しい発見がいっぱい!

超カラフルな果物屋さんやコロッケや大人気の豆腐屋さん!歩いているだけで楽しい気持ちになっていきます。鰹節などが並ぶ乾物屋さんは明るいご夫婦が営んでいます。ご主人のお歳は、なんと90歳!いつまでも健康でいられる秘けつはいい昆布、いい鰹でとった出汁のおかげなんだそう。

京都と言えばお吸い物。日本一の素材から出汁をとってできたお吸い物は圧巻のおいしさ!寒い身体もポカポカ気分に満たされます。

【出町桝形商店街】

住所:〒602-0828 京都府京都市上京区枡形通出町西入二神町170

※詳しくは出町桝形商店街の公式HPまで!

    

    

⑥金時ニンジン

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出町柳から北に進み今度は比叡山の麓にある修学院という地域へ。そこで親子そろって育てているのは、金時ニンジンと呼ばれる京野菜!生まれ育った故郷に感謝して先祖代々作り続けてきました。

江戸時代から栽培されてきたと言われる金時ニンジンは真っ赤な色をまとい、生で食べても強い甘味が感じられます。そんな金時ニンジンのおいしい食べ方は金時ニンジンをぜいたくに使った炊き込みごはん!金時ニンジンの旨味と甘味を閉じ込めた京野菜の農家イチオシの食べ方です。

    

      

⑦エビイモ

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 高野川に沿ってさらに北に進むとのどかな里、上高野があります。

そこでエビイモと呼ばれる野菜を収穫しているご夫婦がいました。エビのような縞模様がついており、強い粘りを持つエビイモは京都の冬を彩る野菜の1つです。収穫したエビイモは、側溝に取り付けた昔ながらの水車で泥や皮を洗い落とします。水車のおかげでピカピカになったエビイモはタラの干物である棒ダラと一緒に炊き合わせた「いもぼう」という料理に。

素材同士が味を引き立たせることから『出会いもん』と呼ばれ冬の京都の味として愛され続けてきました。

他にも、鯖街道が通っていた上高野では「サバ寿司」や「丁稚ようかん」などが故郷の味として伝わります!次の世代に残したい冬のウマイもんが盛りだくさん!

          

        

⑧八瀬童子

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叡山電車の終点ともされる八瀬の里。

ここには1300年前から使われてきたとされるかま風呂があり、かつて大海人皇子が傷を癒やしたと言われています。今でも実際に入る事が出来るかま風呂もあり、冷え切った身体を芯から温めてくれます。

そんな八瀬の里で生まれ育った人たちは、他の地域にない大切な役目を担ってきたと言います。後醍醐天皇が足利尊氏に攻め込まれた際、お供し守ったことを機に、代々天皇の輿を担ぐ大役を任されてきたのです。そんな、八瀬の人たちが大事にしてきた村のごちそうが、こちらの鶏すき!昔から寒い時期に食べられてきた鶏すきは、山里に伝わる温かいもてなしの味です。

【かま風呂体験でき、鶏すきが食べられる旅館】

八瀬かまぶろ温泉 ふるさと

住所:〒601-1253 京都府京都市八瀬近衛町239

電話:075-791-4126

定休日:不定休

※ご予約の際はお電話にて直接お問合せください。

         

          

担当日記

 京都は四季折々、本当においしいものと出会える土地です。

春はタケノコの食感を楽しみ、夏は鮎の香りに酔い、秋の松茸に舌を唸らせる。それぞれ季節の楽しみがありますが、実は一番おいしいものにたくさん出会える季節は「冬」ではないかとかねがね思っております。

 京都の料理は先人の知恵と工夫の積み重ねです。どんな食材をどう調理すればよりおいしくなるのか、を考え続けた結果が今に受け継がれています。そしてそんな知恵と工夫は、冬になるともう一つ大事な要素が加わります。

それは「どうしたらより体が温もる料理になるのか」ということです。

 

 実際、京都の冬の底冷えは、他の町とは全く違います。特に洛北、高野川沿いの里では比叡おろしが吹き付け、霜や氷や雪が日常の風景となります。そんな厳しい冬を乗り切るため、京都の人たちは体が温まる料理を考え、伝えてきました。

 京都のうどん屋さんには大抵「あんかけ」のメニューがたくさんあります。凍えた体を熱々のあんで温めようという知恵です。(ちなみに京都のたぬきうどんは、あんかけのきつねうどんのことです。)

 冬、いろんな寺でふるまわれる「大根炊き」も芯からあったまりますし、白味噌仕立ての雑煮も、甘さが体を温めてくれます。

 そんな温かい知恵と工夫は、寒ければ寒いほど胸にありがたく染み入ります。京都の冬の食べ物がおいしいのは、その温もりのおかげもあるのかもしれません。

 そして、温もりをくれる人は、その人そのものが温かい、ということを今回の旅で改めて知りました。

 野菜を作り、お客さんとふれあい、故郷を愛する京都の人たちが拵えてくださった冬のごちそうは、私たちを喜ばそう、という思いにあふれていて、まさに温かさに満ちたものばかりでした。

 今回の撮影で出会った「温かさ」が、いかにおいしく、冬にありがたいものだったかは、浅野温子さんと金子貴俊さんの笑顔が表しています。

 

 ぐっと気温が冷え込むと、京野菜が一層甘さを増すと言います。

 まだまだ寒さが続く冬の京都、よそにない温かい味を食べ歩く旅は今しかできません。

 

 

担当:吉村

  

    

     

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次回もお楽しみに!

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