2018年01月27日 (土)

えぇトコ

よお考えた!楽園の山に幸せ実る ~和歌山・紀美野町~

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和歌山県紀美野町。

山に囲まれた里には、澄んだ水があり、爽やかな風があり、暖かな日差しがあります。

そんな紀美野町は多彩な草木が生い茂り、作物がのびのびと育つ、まさに楽園の山。

里の人々はありがたき山の恵みに恥じぬよう、もっとおいしく、もっと便利にと、さまざまな工夫を凝らしています。

そうした知恵と努力の賜物は、まさに逸品!人に物に食べ物に。感心するたび、笑顔になれる。幸せが実る、楽園の山への旅の始まりです!

旅人:山村紅葉さん & 木本武宏さん

    

    

旅した場所♪

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①ハゼ

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温暖な紀美野町には、珍しい独特の植物が育っており、ブドウハゼもそのひとつ。

紀美野町が発祥と言われ、ブドウの房のように小さな実をつけることから、この名がつきました。実は高級な和ろうそくの原料となります。秋には紅葉で山を美しく染め、小学校の校歌に唄われるほど、古くから里の人々に親しまれてきたブドウハゼ。

紀美野町には、このブドウハゼを70年間採り続けて来た名人がいます。87歳の今もなお、高さ10メートルもの木に登ってブドウハゼを採る現役の「ハゼ採り名人」。そして、それを支え続ける妻の手料理。山を愛し、和ろうそくの灯火のように穏やかに暮らす夫婦に癒やされます。

    

     

②シュロ

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紀美野町を巡っていると、至るところでヤシに似た木を目にします。その木は「シュロ」といい、昔から様々な日用品の材料に用いられてきました。

今回出会ったのは、シュロの皮を使ってほうきを作る、シュロほうき職人の女性。

1本1本材料を厳選する気の遠くなるような作業をはじめ、匠と謳われた亡き師匠の技術と心を受け継いだ丁寧な仕事は、日用品のほうきを芸術品にまで引き上げました。現在は材料となるシュロは輸入に頼っていますが、昔と変わらず上質なものだけを厳選して制作しているそうです。

 

紀美野の地に自然に溶け込んだ彼女の工房を訪ね、美しいシュロほうきと若き名工の愛とこだわりに触れます。

【シュロのほうきが購入できる場所】

棕櫚箒製作舎(しゅろほうきせいさくしゃ)

(受注製作・予約制 工房見学はできません。)

※現在、シュロ箒の材料は輸入品を使用。

輸入したシュロの中から上質なものだけを厳選して使用しています。

     

      

③柿

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紀美野の中でもひときわ山の奥深い高台でひっそりと暮らし柿農園を営む老夫婦。

絶景の景色を目の前に澄んだ空気と湧き出る水を使って干し柿や干ししいたけを育てています。

高齢にもかかわらず山の斜面に広がる柿畑をスイスイ移動!健康の秘訣はやはりこの恵まれた環境。干し柿ともち米をあわせてついて作った柿餅は干し柿のそのままの甘みが生きた逸品です!!

大自然の中でいただく最高のおもてなしです。

          

        

④ミカン

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ミカン作り一筋50年の夫婦に育てられた甘くてすっぱい昔ながらのミカンと、市場では1割しかない純国産レモン作っているのは江戸時代から代々続くみかん農家。

中でも主力としているのは完熟本貯蔵ミカン。ミカンの需要は年内で落ち着くが中手(なかて)ミカンを11月中に収穫して、同じ畑の木造土塀の貯蔵庫に今まで熟成。

手間もかかり、収穫量から約2~3割重量が減ってしまいますが、その分味がギュッと濃縮されます。その味は絶品!

                    

      

⑤栗

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十三代もつづいている農園でとれた栗。

雪の降る中、目にしたのは初めての「冬の栗」。

栗といえば秋が旬と思うのが普通ですが、こちらの農園では冷蔵庫で保存し冷やしたものを食べるのがおすすめ!!栗は、寒い環境に置いておくと、甘みが増す特性があります。

これは酵素の働きで栗の持つでんぷんを分解して、糖分を作り、凍らないようにするためと言われています。山の恵みで育った栗を工夫を施し食するという新しい発見です。

そんな栗を使った渋皮煮、そしてここでしか食べられない栗ぜんざいは栗の甘みが生かされた絶品料理です!!

【蔵でできたレストラン】

くらとくり

住所:〒640-1252 和歌山県海草郡紀美野町西野685-4

電話:073-499-5580

営業時間:11:00~17:00頃

営業日:土日のみ(祝日は不定休)

    

    

⑥たまご

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標高870メートルの生石高原のすぐそばで出会った養鶏業を営むご夫婦。

約4000羽のニワトリは、すべて平飼いで元気に走り回っています。

澄みきったおいしい空気と、山の湧き水でのびのび育ったニワトリが産んだ卵は、黄身を持ち上げると白身も一緒に持ち上がるほど力強く元気!この卵を使った卵がけご飯と卵焼きは思わず声が出てしまうほどの美味!

そして、ここではなんとツキノワグマも飼育するほど、自然豊かでステキな場所でした!! 

【「奇跡の卵」を購入できる場所】

たまご牧場まきば

住所:〒643-0131 和歌山県有田郡有田川町生石803

電話:0737-34-2506

営業時間:10:00~18:00

定休日:無休

      

担当日記

紀美野町は和歌山県の北部に位置し、中央を東から西に紀ノ川の支流、貴志川が流れ、その流域に広がる丘陵地と山地からなっています。

南には長峰山系が連なり県立自然公園「生石高原」があります。

 

当初は何もない町とPRされてるのに興味を持ち、乗り込んだ紀美野町。

実際に旅をしてみると何もないとは物質的なことであり都会にはない山、水、空気、空といった自然の恵みがたくさんある、それは都会に住む私たちが欲しくとも手に入れることができないものであるのが取材をしていくうちによくわかりました。

 

今も数多くの古民家や蔵も残っており、それを再利用したカフェ、レストラン、パン屋さんなどが各地域に点在し、中にはIターン、Uターン者も多いと聞きます。

紀美野はそれほど魅力の溢れる町だということを実感しました。

 

出会った人の中で特に年配者、お年寄りのパワーに驚かされました。

80歳を越えても木に登ったり、90歳近くの方が山の急斜面で毎日作業をしたり90歳を越えても現役で軽トラをブンブンと乗り回すというスーパーじいちゃんたちに数多く出会いました。

町の歴史、山の恵みをよく知っているお年寄りたちが今も町を守り続け、恵まれた自然に感謝することを身をもって次の代に継承していく、紀美野が山の楽園であることを代々自慢し続けて行けるんだろうと思いました。

 

大阪市内から車で約1時間半、そんな近くにこんな楽園が存在しています。

何もないのではなく何もいらない、是非手ぶらで訪ねてみてください。

山からの恵みを工夫して暮らしに活かす、人と自然のパワーを感じさせられる町、紀美野町でした。

 

担当:津村

  

    

     

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次回もお楽しみに!

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投稿者:番組制作担当 | コメント(1)
■ コメント
  • 匿名

    2018年01月27日 15時08分

    番組内で「ナンテン」(放送開始9分過ぎぐらい、田集落のところ)と紹介されていた植物は、トキワサンザシ(ピラサンカ)ではないでしょうか? 紅葉さんが指をされていたのは南天ですが、次の場面で説明の為アップに写っていたものは南天ではなくトキワサンザシだと思います。ご確認ください。