えぇトコ

2017年12月02日 (土)

近くてスゴイ感謝の山 ~奈良 生駒・平群~

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奈良県生駒の里。この地で暮らすみなさんの心の中にある生駒山。

奈良と大阪の県境に位置する、歴史の山は、人びとを静かに見守ってきました。

そんな生駒山の麓で暮らす人たちは、先人へ、家族へ、仲間へ、故郷への「感謝」を忘れず、日々を生きています。そんな感謝の心が育んだ宝物と出会い旅します。すべては山のおかげ、人のおかげ。

ありがとうの気持ちと笑顔があふれる人たちとの素敵な出会いが待っています!

旅人:原日出子さん & パンツェッタ・ジローラモさん

    

    

旅した場所♪

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①ラムネ

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大阪のベッドタウンとして知られる生駒市の住宅街にお菓子屋さんを発見!作っているのはラムネです。

父から受け継いだご主人が作り続けているラムネは、幻と言われています。あまりの人気にはがきで抽選され、当たる倍率は30倍を超えるのだそう。サッカーボールに見立てたという丸い形のラムネを口に含むと、すぐに溶けてなくなってしまいます。やみつきになるラムネを作るご主人の力の源は、買いに来てくれるお客さんの言葉と笑顔。遠いところから足を運んでくれるお客さんに常に感謝を忘れません。真ん丸なラムネは生駒の麓から日本中に幸せを届けています。

【ラムネを購入できるところ】

イコマ製菓本舗

住所:〒630-0243 奈良県生駒市俵口町1421-2

電話:0743-73-4617

営業日:平日 午前9時~なくなり次第終了 定休日:土曜日・日曜日

※抽選で当選する以外にも、限られた数ですが当日購入もできます。

この当日購入は1日40個限り(なくなり次第終了)なのでご注意ください。

    

     

②茶せん

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生駒市の一番北に位置する高山町では、抹茶を点てる茶せん作りが盛んです。

室町時代から550年に渡り受け継がれ、今では国産茶せんのほとんどが、ここ高山の里で作られています。

茶せん作りの技はまさに圧巻!1人前になるまでには20年かかるのだそう。技の真骨頂が「味削り」、根本から先端にかけて竹を削ぎ、徐々に薄くしていきます。穂先はわずか0.05ミリ!伝統の技の結晶です。その伝統、技を残してくれた高山の先人には感謝しかないと言います。

感謝の心と卓越した技で作る茶せんは、生駒に残る感謝の逸品です。

   

   

③磨崖仏

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生駒の南にある平群町鳴川の里には、そこかしこに、岩に刻まれた石仏があります。

修験者が行を重ねたこの地が、聖なる場所であることを静かに教えてくれています。

          

        

④小菊・汁

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小菊の生産量が日本一の平群の里。山の東側にあるため朝日が早くから当たり、逆に西日は長く当たらないため花が焼けず、色のいい小菊が育つのだそう。

小菊農家の皆さんは、山の風土と仲間の絆に日々感謝し日本一の菊を育てています。

さらに平群では、収穫の祝いとお正月にふるまわれる「汁」という料理があります。見た目は味噌汁のようですが、食べてみるとその甘さに驚きます。この甘さを変えないことが伝統を変えないという大切なことだと言います。豊かな平群の里で人々の敬いの心がこもった甘い汁に出会いました。

    

      

⑤峠の茶屋

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奈良と大阪との県境の町、西畑町の坂道を上がって行くとたどり着く「暗峠」。

道には立派な石畳が敷き詰められています。そんな峠に佇む一軒のお茶屋さん、自慢のメニューは奥さんが作る16種類の野菜が入った栄養満点の野菜カレーです。カレーに入る野菜は、茶屋のご主人が自身の畑で丹精込めて作っています。中でもこの時期食べごろの鶴首南瓜は甘くて濃厚!ご主人の自慢です。

おいしい野菜を実らせてくれる生駒の大地に感謝しているというご主人。ご主人が収穫し奥さんが調理する峠の茶屋の美味は、感謝の心に満ちています。 

【野菜カレーが食べられるところ】

峠の茶屋 すえひろ

住所:〒630-0236 奈良県生駒市西畑町1077-1-1

電話:0743-76-8495

営業時間:平日9:30~16:30 定休日:不定休 12月末~2月の平日

    

    

⑥暗峠の卵

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暗峠に近い山の中腹で農園を営むご兄弟がいます。

お兄さんは土にまみれ、いくつもの野菜を育てています。生駒山の風土が健やかな野菜を作ると言います。今が旬の野菜が里芋も、恵まれた大地からのありがたい実りです。

一方、弟さんは鶏の世話をしています。おいしい卵を産んでほしいとの思いで育て上げる鶏は、健やかで生き生きとしています。

元々、野菜も養鶏も、はじめたのは亡くなったお母さんがきっかけ。おいしい野菜と卵が食べたいという母の願いを叶えるためでした。自分たちを一生懸命育ててくれたお母さんに恩返しができたというご兄弟。生駒の山に感謝、そして母親に感謝、生駒の山には感謝の言葉と気持ちが満ちあふれています。

【卵が購入できるところ】

遊土ぴあ

住所:〒630-0236 奈良県生駒市西畑町

※無人販売のため、なくなり次第購入することができません

  

      

担当日記

働くのは都会でも暮らすなら住みよい場所で。そう考える方の多くが住居の選択肢として考える場所、それが今回の旅の舞台「生駒」です。県外へ就業する方の割合はおよそ6割という大阪のベッドタウン、生駒山をよく見てみると、中腹にまでびっしりと住宅地が建ち並んでいることがわかります。

 

そんな住宅地を旅して何があるのか?との思いを若干抱きつつスタートした取材でした。しかし深遠なる山の中に分け入ると、その自然、伝統、営みの豊かさに驚かされることばかり!

かつて朝廷で権勢をほしいままにしたという平群氏の古墳。

修験道の祖、役行者が開いたという修行の地。

唐から奈良を目指した鑑真が歩いたという古道。

1300年以上前から霊峰として崇められていた生駒の山には、積み重なった歴史と、先人に感謝し古からの暮らしを変えない人たちが息づいていました。

 

 生駒の高山という里では、月見どろぼうという風習が今も残っているそうです。中秋の名月の夜だけは子供が他人の家の縁側に忍び込み、月見団子を持って行ってもいいのだそう。

 平群の杵築神社では、巫女さんが煮え立った湯を笹の葉で振りまく「湯立て」という神事が、1500年の間途切れることなく続けられているそうです。

 

そんな暮らしが新興住宅地や幹線道路のそばにあるということ、それこそが他にない生駒山のすごさです。

近鉄電車から見える竜田川にかかる勧請縄は、村の結界として毎年張り替えられています。

ハイキングコースのそこかしこに、色褪せた地蔵さまや摩崖仏が現れます。

生駒駅から車で10分も走れば行ける高山の里には、一子相伝で守られてきた茶筌の技が残ります。

思いもしないところで素敵なものや景色や人に出会う。それこそが旅の一番の魅力です。

  

 大阪市内から電車でわずか20分の生駒には、あなたを驚かせるそんな素敵な出会いがあります。

 

担当:吉村

  

    

    

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次回もお楽しみに!