えぇトコ

2017年10月12日 (木)

絶景に生きる! 美しき味 美しき心 ~奈良・五條~

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今回は奈良県五條市を町から奥深き山へと分け入ります。
五條に暮らす人々は絶景に囲まれ、輝き、生き生きと豊かに暮らしています。心が晴れる絶景、心癒やされる絶景、心奮い立つ絶景、五條市は様々な絶景に溢れた楽園なんです!
そしてそこから生まれるおいしいものもたくさん!
山の麓の至極の梨、天空の里の幻の餅、急斜面で作る伝統の花ミョウガ。力みなぎる秋のウマイものと優しい人々、元気をくれる旅のはじまりです!

旅人:モト冬樹さん & 松居直美さん

 

 

旅した場所♪

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①五條新町

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江戸時代から五條の中心として栄えた通り「五條新町」。
そこは400年の歴史が積み重なり、他にはない絶景を残しています。そんな歴史漂う街には大正時代から三代に渡り、人々に愛されてきたお餅屋さんがあります。夫婦2人で毎朝、仲良くお餅を作り続け、50年間まごころを込めて手を動かしてきました。朝のうちに売り切れてしまうという大人気のお餅は歴史ある五條の街を支える、なくてはならないお店です。
もう一軒、五條新町では五條で一番古いと言われている宿を切り盛りをしている女将さんがいます。いつも笑顔で旅人を迎える女将さん自慢の味は、清流吉野川で獲れる落ち鮎の塩焼き。
歴史が積もる絶景の町には人々に愛される拠り所があります。

A【お餅を購入できるお店】

餅商一ツ橋
住所:〒637-0042  奈良県五條市五條1丁目3−1
電話:0747-22-3470
営業時間:8:00頃~売り切れまで
定休日:日曜日

B【落ち鮎の塩焼きが食べられる旅館】
山田旅館
住所:〒637-0043 奈良県五條市新町2丁目6−8
電話:0747-22-2125

 

 

 

②梨

eetoko171014_nasi.jpg実は五條、昼夜の寒暖差が大きいことから、果物を作るのに最適な場所でもあります。特に秋の実りである梨の名産地なんです。梨が自ら実ろうとする力を信じ、手助けは最小限にとどめることがおいしい梨を作り上げる秘訣なんだとか。

自然と人が織りなした絶景は最高の恵みを与えてくれます。

 

 

③五新鉄道・皇居

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五條の南に位置する神野の里にはかつて、五條と和歌山県の新宮を結ぶ路線、幻の五新鉄道の風景が残っています。
この地の近くにあるのが南北朝時代、南朝の天皇が居を構えた「皇居」。700年以上前に建てられたという、この民家こそが南朝の皇居だというのです。今でも当時からの変わらない暮らしぶりが残っており、かまども現役で使われています。天皇が住まいに選んだ里には歴史の重みを感じさせる絶景が広がっています。

 

  

④大和当帰

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標高600メートルの高さに位置する平雄の里。
この里の急斜面では大和当帰と呼ばれる薬草を育てています。絶景が広がる急斜面では、大和当帰の他に自然薯も育てています。健やかに育った自然薯は他の芋とは違い粘りが強く、おろしたてのとろろをごはんにかけていただくとろろご飯はまさに絶品です。

 

 

⑤こん餅

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平雄の里で出会った元気なお父さんは臼作りの名人でした。

元気の秘訣は山の絶景の中で身体を動かし働くこと。悲しいときも嬉しいときも全てを受け入れてくれる山の癒しに包まれて毎日元気に暮らしています。そんな温かい平雄の里には、ここにしか伝わらない「こん餅」と呼ばれる変わったお餅が。なんとお餅を作るのはお米ではなく小麦。さらに、煮た鯖とその煮汁につけて食べるというのです。絶景に満ちた天空の里でいただく幻のお餅は贅沢な味わいです。

 

 

⑥花ミョウガ

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昔から大深の地で作られるミョウガは花ミョウガと呼ばれ、京都の料亭や漬物店で使われてきました。亡き父が残したミョウガ畑と情熱を受け継ぎミョウガを育ててきた息子さんと大深の人々。今では村のみんながひとつになり共同でミョウガを出荷しているそう。

ここのミョウガは木立の多い急斜面で作ることで柔らかく育つのだと言います。伝えられてきた伝統の味がミョウガご飯。ミョウガをたっぷり使った炊き込みごはんは、滋味あふれる山の味です。

 

 

担当日記

今回旅した奈良県五條は、かつて大変賑わった場所だったといいます。大阪や和歌山から紀伊山地に向かう玄関口として、また伊勢参りの街道として、吉野川を使った水運の要衝として、ありとあらゆるものがこの地を行き交ったのだそう。だからでしょうか、この地は歴史の重要な局面にしばしば顔を出します。南北朝時代の南朝の拠点として、天誅組が挙兵した幕末の動乱の地として。当時の史跡や街並みは、いまだに暮らしの場として活気に満ちていて、歴史の面影が現代の生活と同居しています。
そんな歴史に彩られた浪漫を感じるために、人々はこの町にやってきます。よくパンフレットなどで紹介される五條の「町の顔」です。

しかし、五條は町ばかりではありません!町から一歩出れば急峻で深い山の斜面に張り付くように家が点在し、昔から変わらぬ営みが残っています。
「町の五條」と「山の五條」、どちらも素敵なこの町をうまく紹介する言葉はないものか?と考え付いたのが「絶景」でした。
歴史が積み重なった絶景、山のパノラマが作り出す絶景、自然に人が手を加えた里山の絶景…。五條はどこを訪れても絵になる絶景にあふれた町です。
いつも取材のために慌ただしく駆け回る身ですが、この地では思わず足を止めて深呼吸をしたくなるような景色に何度も出会いました。

ミョウガ畑から集落に向かう時に見た、遮るものがない山の絶景。
天空の里、でまるで水墨画のように幽玄な色と空気に満ちた雲海の絶景。
大きく張り巡らした枝からこぼれる日差しを受けて、梨が輝いていた果樹園の絶景。

環境が人を作る、とよく言いますが、こんな景色を見ながら人生を過ごしていれば、人は確かに健やかになると感じさせてくれる、力強くて優しい絶景ばかりでした。
そして健やかな地で健やかな人が作った作物は、本当に美味しかった。

景色も、人も、味も最高、となれば旅する場所としてこれほど素敵な場所はない!
ひょっとしたら昔から五條が賑わってきたのはそれらを作って来た「絶景」の
おかげなのかもしれません。
 

担当 吉村

 

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次回もお楽しみに!

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