〝番記者〟のつぶやき

2022年02月25日 (金)

虎番のつぶやき~阪神キャンプ便り 2年目佐藤輝明選手 1年間戦い抜く体力を~

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“大型新人”と期待された昨シーズンは、前半戦で大活躍した佐藤輝明選手
一方で後半戦は極度の不振も味わいました。
ことしのキャンプで目についたのは、去年とは比べものにならない、厳しい練習に食らいつく姿
「相当きついです」と弱音をこぼしながらも、1年目で明らかになった“体力不足”という課題に必死に向き合っています

【昨季は後半戦で失速】

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佐藤選手は1年目の昨シーズン、持ち前の長打力でチームトップ24本のホームランをマーク。
前半戦は、西武や巨人で活躍した清原和博さんが持つプロ野球の新人最多ホームラン記録を更新する驚異のペースでした。
ところが後半戦はピタッと当たりが止まりました
プロ野球の野手では1シーズンで最長の59打席連続ノーヒットを記録。
ホームランもわずか4本にとどまりました。
徹底したインコース攻めでフォームが崩れたことに加えて、原因の1つとされたのが、1年間を戦い抜くための“体力不足”
課題克服に向けて、首脳陣は佐藤選手に“愛のむち”ともいえる過酷なメニューを課すことを決めました。

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(井上一樹ヘッドコーチ)
「佐藤はすごい体をしているのに長期戦の体力は本当にないタイプ。去年なら『まあいいよ』としていた部分をことしはなくして『数はやらせるよ、覚悟を持って臨みなさいよ』と伝えた」

【過酷さが増す個別練習】

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迎えた2年目のキャンプ、佐藤選手を待ち構えていたのが、個別練習での厳しいメニューでした。
第2クール3日目に指示されたのが、飛距離が出るスイングを身につけるロングティー
全体練習では10分程度で終わる練習ですが、ほぼ休みなく打ち続けることおよそ50分
ようやく終わるかと思いきや、始まったのが「10球連続でフェンスを越えれば練習終了」という過酷な課題でした。
長打力が持ち味の佐藤選手といえど、疲労で飛距離を伸ばせず、練習を終えた選手が次々とグラウンドから姿を消していきます。
居残りを強いられる中、意地を見せてフェンス越えの当たりを次々打ち、8本目には外野を大きく越える当たりを打った佐藤選手。
そのご褒美として首脳陣から見事合格点をもらうことができました。

【“デスノック”で苦もん】

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さらに守備でも厳しいメニューが待っていました。
第3クール最終日に行われた“デスノック”
名前から連想できるとおり、延々とノックを受け続ける練習です。
ルーキーだった去年は免除されましたが、ことしは初参加。
矢野監督がノッカーを務める中、最初はフットワーク軽くボールをさばいていきました。
ところが開始5分で表情は険しくなり、足の動きが徐々に重くなっていきました。
テンポの速いノックにミスも相次ぎ、時には転ぶ場面もありました。
それでも矢野監督の「頑張れ、テル」ということばで歯を食いしばりながら、30分間、およそ230本のノックを受け続けました。

(佐藤選手)
「しんどかったです。きついメニューをこなすのがキャンプだと思うので、自分のやるべきことをやっていきたい」

【課題克服で1年間戦いきる】

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「将来の看板選手にしたい」という高い期待から厳しい練習を課される佐藤選手。
井上ヘッドコーチ「気を抜く、手を抜くという部分が見えていた去年から変わってきている」と一定の評価。
必死に食らいつく佐藤選手が“体力不足”の課題を克服した先に見据えるのは、シーズンを通しての活躍です。

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(佐藤選手)
「キャンプで頑張って、シーズン中もトレーニングで筋力を落とさないようにすることが1年間戦いきることを考えると必要だ。シーズンで打つために練習して、チームで目指すリーグ優勝、日本一を絶対に取れるよう頑張りたい」

 

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(虎番記者:足立隆門)

 

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