2022年01月31日 (月)
虎番のつぶやき~阪神・キャンプ便り 矢野監督「競争をもっと激しく」~
「誰が出てくるのか一番楽しみにしたい」
プロ野球のキャンプが2月1日にスタートするのを前に、阪神の矢野監督は選手に改めて「競争」を求めました。
1軍キャンプに初参加となる若手を多く抜てきするなど、競争をさらに促し実力の底上げを目指します。
【多くの若手を抜てき】
キャンプインを目前に控えた1月21日、矢野監督はスタッフ会議に参加して、1軍キャンプに参加する選手を決定。
目立ったのは、1軍キャンプに初参加となる若手選手たちでした。
昨シーズン、中継ぎで経験を積んだ及川雅貴投手(20)に加えて、鈴木勇斗投手(21)と桐敷拓馬投手(22)といったことし大学から入団したルーキー2人も1軍へ。
さらに矢野監督は遠藤成選手(20)や、髙寺望選手(19)など1軍の出場経験がない若い内野手2人も抜てき。
若手の急成長による競争の激化を期待します。
(矢野監督)
「1軍でほかの選手を見たり、体で感じてやったりすることで、若い選手の成長スピードが一気に加速する可能性がある。そうすれば全員の競争が激しくなるので、若い選手たちに機会を与えてもいいんじゃないか」
【主力で2軍スタートも】
一方、昨シーズン、1軍で活躍しながらも「現状は1軍キャンプに呼べるレベルではない」と容赦のない評価を下した選手もいました。
それが昨シーズン、新人で盗塁王に輝いた中野拓夢選手です。
去年の秋季練習中に痛めた足の回復が間に合わず、2軍スタートとなった2年目に対し、矢野監督は厳しいことばを投げかけました。
(矢野監督)
「拓夢だってポジションを空けて待つ選手じゃない。けがをして出られなくなるのであれば、それはこの世界で出られない。もう1回奪い取らないとだめ」
【競争の中で成長を】
就任1年目からことあるごとに選手たちに「競争」を求めてきた矢野監督。
わずかな勝率の差でリーグ優勝を逃した昨シーズン終了後にも、ほとんどのポジションを白紙にすると明言していました。
キャンプでは第1クールから実戦形式の練習を入れる予定。
キャンプ中の厳しい「競争」で、17年ぶりの優勝を目指すメンバーを見定めます。
(矢野監督)
「僕がやることはどれだけ競争をあおって、全員が競争の中に入って、ポジションを勝ち取っていく環境を作ることだ。誰が出てくるのかファンの皆さんに楽しみにしてもらいたいし、僕もそこを一番楽しみにしたキャンプになる」
(虎番記者:足立隆門)