〝番記者〟のつぶやき

2021年09月03日 (金)

虎番のつぶやき ~チーム救う主将の一打・大山悠輔選手~

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「死ぬ気で打ちました」

今シーズン、不振にあえぐ阪神のキャプテン、大山悠輔選手の「執念」の一打が連敗中のチームを救いました。

 

《不振で先発外れる試合も》

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キャプテンとして臨んだ今シーズン、大山選手は開幕当初、4番としてチームを引っ張ってきました。
しかし、5月に背中の張りを訴え戦列を離脱すると、その後はバッティングに精彩を欠きました。
後半戦を迎えても調子は上がらず、打率は規定打率に達しているバッターの中で、リーグ最低の2割3分台まで落ち込みました。
8月末の広島戦からは先発を外れることもありました。

 

《ふがいなさに「死ぬ気で」》

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9月1日の中日戦、2試合ぶりに6番・サードで先発した大山選手でしたが、1回のツーアウト満塁のチャンスでピッチャーゴロ。
4回の第2打席もワンアウト一塁の場面でダブルプレーに倒れました。
この試合、先発のルーキー、伊藤将司投手が6回まで1点に抑え、6回ウラにはマルテ選手のタイムリーで追いつきました。
なおもツーアウト一塁三塁と勝ち越しのチャンスで、再び大山選手に打席が回ってきました。

(大山悠輔選手)
「自分のふがいないバッティングをチームがカバーしてくれたので、死ぬ気で行きました」

 

《コーチの助言も後押し》

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この打席で大山選手の背中を押したのが、北川博敏打撃コーチでした。
前の打席のダブルプレーを見て「打ち方は悪くない」と感じた北川コーチは、「弱気になるな」と大山選手を送り出しました。
そのひと言に「しっかり整理して打席に入れた」と大山選手。
変化球を3球連続で見極めて、カウントはスリーボール、ノーストライク。
次のボールはフォアボールが狙える場面でしたが、「ストレートが来たら行く」とアドバイスどおり、強気な姿勢を崩しませんでした。
4球目はアウトコース低めのストレート。
難しいコースにも、「しっかり振り抜けたことがよかった」とバットを折られながらも、しぶとく外野へ運びました。
これが決勝タイムリーとなり、チームの連敗を4で止めました

 

《主将の復調が優勝のカギ》

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実は大山選手、前日から全体練習の1時間前に、グラウンドに姿を現して、バッティング練習を行うなど、不振から抜け出すために試行錯誤を重ねていました。
チームも4月以降守ってきた首位の座を巨人に明け渡し、苦しい状況が続いています。
16年ぶりのリーグ優勝に向けて、大山選手の復調をポイントに挙げる矢野監督も、このタイムリーをきっかけにしてほしいと語ります。

(矢野監督)
「意味のある1本にできるかは(大山)悠輔しだいだが、苦しみながら前を向こうと努力している。なんとかここから調子を上げてもらいたい」

(大山選手)
「試合に出たらタイガースの代表として精いっぱい頑張るだけだと思うので、しっかり勝ちに貢献できるように頑張りたい」

 

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(虎番記者:足立隆門)

 

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