NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

西表島・黒島 マラリアの惨禍 【匿名】

八重山諸島の黒島に住んでいた絵を描いた女性の家族は、昭和20年3月ごろ、近くの西表島に避難した。絵には、西表島から再び黒島に帰って来るまでの出来事が一緒に描かれている。「山がない黒島には身を隠す場所がない」。沖縄戦を前に父親は家族をサバニ(舟)に乗せて西表島へ。山中にわらぶき小屋を建て、イノシシや貝などの食糧を集めて暮らした。ある日2機の米軍機が現れ、急降下しながら浜に機銃掃射。小屋にも撃ち込まれたが、家族は食糧探しに出ていて無事だった。しかし山中で暮らすうちに女性と両親がマラリアに罹患。最初に母親が命を落とした。母親を葬るため、父親はその日のうちに女性と兄をともなって再び黒島にこぎ出した。自分も罹患していた父親は、黒島の家の玄関にたどり着いたところで絶命。女性と兄は1日のうちに孤児になった。絵を描いた女性『アメリカの攻撃を受けたのはただ1回だけだったのに、マラリアに両親を奪われた。戦争がなければ父も母も死ななくてすんだ。悔しい』

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