NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

石垣島 マラリアの義母 【本浜トミ】

石垣市平得に住んでいた本浜さんは、空襲が激しくなった昭和20年1月ごろ、夫の母のモウシさんと長女の3人で於茂登岳の山中に避難した。しかし山ではマラリアが待っていた。命を落とす人が跡を絶たず、いつしか本浜さんとモウシさんもかかっていた。8月16日、敗戦が伝えられた翌日、モウシさんは孫娘を連れて一足早く避難所を後にした。自宅に帰れるのを嬉しそうにしていた。しかしおよそ7か月ぶりのわが家は空襲で戸や床が吹き飛ばされていた。モウシさんはショックのあまり言葉を失って立ち尽くしていたという。翌日、本浜さんも戻るとモウシさんは「疲れた。きつい」と言って壊れた家で寝込んでしまい、食事もとらず、8日後に68歳で亡くなった。「戦争が終われば息子が帰って来る」と期待していたが、会うことはかなわなかった。本浜さん『本島の地上戦に匹敵するような病魔が八重山であったことを義理の母の姿を通じて伝えたかった。私にとっては沖縄戦は思い出したくないものではなく、忘れたくない体験』

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