NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

大きな葉を傘にした幼い2人 【与那嶺千代】

与那嶺さんは昭和20年5月ごろ、八重瀬町与座のがけの下の岩陰、樹木が生い茂るところに、家族や親せきと14人で避難していた。水くみの時、墓の周りに横たわる何人もの重傷の日本兵たちを見た。 ある大雨の日、岩陰で茶碗を洗っていると、大きな棒を両手でつかみ杖代わりにして歩く日本兵がいた。服はぼろぼろ、片足が半分以上切れ、血を垂らしていた。大きな葉を傘代わりにして立っている5歳くらいの男の子と3歳くらいの女の子もいた。2人はしっかりと手をつないでいた。「親とはぐれたのだろうか」と気になってしかたがなかった。その時いきなり、迫撃砲が飛んできた。与那嶺さんの背中には砲弾の破片が食い込んだが、手当てを受けて命はとりとめた。落ち着いてから2人の幼子を見に行ったがどこにもいず、片足をけがした日本兵も見つからなかった。今でも手をしっかりと握り雨の中に立つ幼いきょうだいを忘れることができない。 与那嶺さん『戦争だけはこりごりだ』

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