NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

家族を守ろうとした父 【匿名】

昭和20年6月、砲弾のさく裂する中、母に手を引かれ那覇市首里から糸満市摩文仁に向けて避難した。壕という壕は避難者であふれ、ようやく石を簡単に積み上げ、上にサトウキビを置いた豚小屋を見つけ、中に入った。20人ほどが身を寄せ合っていた。しばらくして隣の豚小屋にいた日本兵が腰を低くして逃げていくのが見えたその時、戦車で迫ってきた米軍が日本兵めがけて豚小屋に無数の手榴弾を投げ込んだ。豚小屋も攻撃されて死者が出た。家族や小屋の人たちを守ろうと、病弱だった父親が両手をあげて外に出て行ったが銃で撃たれた。ひん死の重傷と悟ったのか、手榴弾で「自決」した。銃撃と手榴弾で両親ときょうだい4人、それに小屋の人たちの命が一瞬にして奪われ、姉と自分だけが生き残った。亡くなった家族を思い、収容所で来る日も来る日も泣いていた。『戦争のことは忘れたことは無いが、語りたくもなかった。しかし平和の大切さを若い人に感じてほしいと思って、幼いころの記憶をたぐって絵にした』

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