NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

坂道で見た多くの遺体 【知名定福】

現在、南米ブラジルサンパウロ州に住む知名定福さんの絵。昭和20年5月ごろ、知名さんの家族は糸満市潮平の自宅を立ち退くよう日本兵に命じられ、南波平の祖母の家に向かった。その途中、国吉で坂道を登っていたときの光景。下の絵は、道端に横たわる数多くの遺体。手ぬぐいで口や鼻を押さえなければならないほど強烈な臭いがした。上の絵は、やっとの思いで坂道を登りきったときの様子で、あたりはすでに暗く、黄色や青の光を放ってこちらへ飛んで来る激しい艦砲射撃が見えた。急いで岩陰に隠れ、しばらくして出てみると、兵士と思われる何人もの遺体が横たわっていた。頭が吹き飛ばされた人や体が半分なくなった人、どれも無残な姿だった。祖母の家にたどり着いたが、爆撃を受け叔母と抱かれていた赤ん坊が即死。知名さん自身も右胸に大けが。家族や親せき13人を失った。戦後自宅に戻ると爆撃も受けずきれいなままで、「日本兵に追い出されなければ、家族や親せきを失うことはなかったはずだ」と悔やんでいる。

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