NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

艦砲射撃で死んだ家族たち 【富名腰朝輝】

昭和20年5月、富名腰さんは家族・親せき10人あまりで南城市玉城の自宅近くの壕に避難していたが、日本軍の兵士に出て行くよう命じられた。その1か月後の6月6日、糸満市真栄平あたりでのこと。家族たちは岩陰に隠れていた。父と叔父は今後の避難場所を話し合い、富名腰さん自身は少し離れたところで、いとこと2人で壕を掘っていた。その30分後。耳をつんざくような大きな音と爆風があがった。駆けつけた富名腰さんが見た光景は、岩陰にいた家族・親せきの変わり果てた姿だった。大半が即死状態。芋を洗っていた姉も死んでいた。母に抱かれていた2歳の弟はまだ動いていたが、抱き上げるとしばらくけいれんした後、息を引き取った。重傷を負った父も数日後に死亡。富名腰さんは「身体の震えが止まらなかった。半狂乱みたいに頭がいっぱいになってひと言も言う気もしない」と当時を振り返る。そして生き残ったいとこと叔父とともに、その場に穴を掘り家族を埋葬した。富名腰さん『直前まで元気にしていた家族が一瞬で地獄の状態になる、これは忘れることはできない。家族が確かにこの世に生きていた命の証を残したいと、最後に見た姿を2枚の絵にした。話を聞くだけではわからない戦争の怖さや命の尊さをわかって欲しい』

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