NHK沖縄放送局では、もう二度と戦争を繰り返すことがないよう、
沖縄が体験した悲惨な沖縄戦の真実を語り継いでいくために様々な企画に取り組みました。

沖縄の戦70年語り継ぐ未来へ

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沖縄戦の絵

赤子を担いで渡河 【金城智恵子】

昭和20年3月下旬ごろ、沖縄本島南部の南城市大里から本島北部に向けて疎開のため避難をしていたときのこと。今の金武町から更に北に向かう山の中でのある夜、あったはずの橋がなくなっていた。日本軍によって壊されていたのだ。川に行く手を阻まれ、当時23歳だった金城さんは生後1か月の長男を抱え、月明かりの下、川を歩いて渡った。胸のそばまで浸かった水は冷たく、産後間もない身体にこたえたが、『長男にかからないように』、ただそれだけを考えながら歩いた。72歳になる義母(白髪の女性)も冷たい川に入り、大勢の避難民とともに黙々と川を渡った。どの顔も不安な表情でいっぱいだった。金城さん『川を渡るとき、心は固くなり他の人を思いやる余裕はなかった。戦争は人間から人間らしさを奪う。絶対にやるべきではない』

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