昭和19年10月10日の10・10空襲から5日ほど後、海岸の堤防のそばに、墜落した米軍機の乗組員とみられる遺体が流れ着いていた。空襲で家を焼かれた当時9歳の大湾さんと6歳の妹は、米兵の遺体に石を投げた。大湾さん『当時学校では「鬼畜米英」と教わり、憎しみが募っていた。時代は変わり、私に石を運んでくれた妹は今、アメリカ人と結婚して幸せに暮らしている。正しい教育を受けられる、戦争のない世の中が続いてほしい』