北村紀一郎です。「読むもぎたて!」
ラジオを聞き逃したあなたにも、知ってほしい・・・
そんな放送内容を、テキストで手軽に読めるようにしました!

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こちらのパネルの人物、大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一です。
ドラマで、パリ万博に参加するためフランスへ旅立った栄一ですが、洋装が決まっていますね!
この渋沢栄一と岡山県井原市との知られざるつながりを紹介する展示会が、7月1日から、井原市で開かれています。

6月30日(水)のラジオdeもぎたて!では、
展示の見どころについて、井原市文化財センターの首藤ゆきえさんにうかがいました。
その内容をテキストでご紹介します。

―――6月13日のドラマの放送では、栄一が訪れた場所として井原も登場。
地元の井原が改めて注目されていますが、今回は、どのような展示ですか?

 井原市文化財センターでは、「青天を衝け」で栄一が井原を訪れるシーンが登場したことにちなみ、1階の展示室全体をリニューアルして特別展を開催します。
 「渋沢栄一と井原 ~栄達の道は井原から~」というタイトルで、渋沢栄一と井原のゆかりを紹介しています。「栄達の道は井原から」という副題は、25歳の栄一が鉄砲隊を組む農兵の募集に井原を訪れ、これを成功させて一橋家の軍備の充実の一端を担い、当主の一橋慶喜に褒められ、その後、家中で活躍の幅を広げたことから付けました。
 緊急事態宣言の発令によりオープンが1か月延びましたが、無事開館できそうなので、ほっとしています。

―――展示の見どころを教えてください。

 栄一は、慶応元年3月から翌年2月にかけ、何度もこの地方を訪れています。そこで、栄一にかかわるエピソードやゆかりの場所をわかりやすく説明しています。
 栄一は、興譲館の先生である阪谷朗廬を訪ねて開国について語り合っていたシーンがありました。その朗廬は、翌年に、栄一が仕えていた一橋慶喜にお目見えしています。この時に拝領したといわれる刀が興譲館で保管されており、これを展示しています。華美な作りではありませんが、背景を考えながら見ていると、飽きない刀です。
 また、井原市内には渋沢栄一が書いた書の額装2点と慶喜が書いた掛軸1点が残っています。どちらも貴重なものですし、特に慶喜の書は、中国地方でもなかなか展示機会はないと思われます。資料保存のためにこの3点は時期をずらして1点ずつ展示しますが、経済界の巨人や将軍の書きぶりをご鑑賞いただきたいです。
 古文書としては、慶応元年に栄一が「歩兵取立御用掛」として出張したことがわかるお達しなどを展示しています。渋沢篤太夫が、歩兵隊を編成しようとした慶喜の意向を実現するため備中へ来たことが、きちんと説明されています。
 さらに、ドラマの18話の笠岡の鯛が振る舞われるシーンで、小さな男の子が座っていたと思います。あれは阪谷朗廬の4男の芳郎と思われます。実は芳郎さんと、栄一の次女琴子さんは20数年後に結婚するのです。
 このため、芳郎が興譲館と栄一を取り結んだ縁で、明治~大正時代の栄一の書状などが残っています。これらもぜひ見ていただきたいです。

―――展示で工夫したのは、どんな点ですか?

 東京の渋沢史料館の協力を得て写真を増やし、大きいパネルをたくさん展示して、分かりやすい展示を心がけました。また資料の一部を入れ替えて3期にわけて展示することで、間隔を開けてゆったりと見ていただけるようにしました。
 また和装と洋装の等身大の栄一の画像を展示しています。記念撮影できますので、ぜひ撮影していただきたいです(※冒頭の写真参照)。

―――新型コロナウイルスの感染予防にも力を入れているそうですね。

 消毒や体温チェックの他に、多くの来館者があった場合は人数制限を設けて、一時待機していただくことなどを考えています。

―――ラジオを聞いている人に、ひとことPRをお願いします!

 井原市ではおととしよりPR活動実行委員会を立ち上げ、渋沢栄一にちなんだ講座や展示を行いPR活動に努めてきました。おかげさまで市民の方の関心も高まっています。岡山県内の皆様にも、お時間がある時にぜひ展示を見にきていただき、あわせて市内のゆかりの場所や憩いのスポットをお訪ねくださればと思います。
 展示会「渋沢栄一と井原」は、7月1日から来年(2022年)1月30日まで、井原市文化財センター「古代まほろば館」で開かれます。入場は無料。時間は、午前9時~午後4時半。月曜が休館。お問い合わせは、0866-63-3144までどうぞ。


投稿者:アナウンス担当 | 投稿時間:14:00  | カテゴリ:アナ・キャスのつぶやき

 

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