これまでの放送

2018年10月29日(月)

注目の『主婦力』新しい働き方

10月から放送が始まったドラマ「主婦カツ!」。

(『主婦カツ!』より)
夏子
「主婦をなめないでくださいね!」



夫の突然の退職で、スーパーで働くことになった、専業主婦・夏子。
あらゆる世代に対応できる、コミュニケーション能力。
年中行事で培われた企画力。
専業主婦の期間に身につけた力で、次々と困難を切り抜けていきます。

主婦の労働力・期待高まる

和久田
「主婦の活躍は、ドラマだけの話ではありません。
これは、共働き世帯の数の変化を示したものです。

東日本大震災の年のデータはありませんが、右肩上がりで増え続け、この10年で175万世帯も増えています。
収入を増やしたいという意向に、人手不足も後押しとなって、今、主婦の労働力に期待が高まっています。
特に、主婦ならではの『主婦力』に注目され始めています。」

期待は生活の中で培った能力

報告:田淵奈央(おはよう日本)

都内で開かれている主婦向けの就職セミナー。
毎回盛況ですが、多くの人が口にするのが、仕事から離れてきたことへの不安です。

主婦
「ブランクが10年以上あって(就職できるか)すごく不安。」


主婦
「(仕事から離れていた)自分のアピールできるところなんてない。」

しかし、セミナーでは、ふだんの生活の中で培った能力に期待する企業も増えていると伝えています。

就職支援アドバイザー
「みなさんブランク(働いていない)期間は何もスキルを積んでいないと思われていると思いますが、そうではなくて、コミュニケーションスキルとか、業務処理能力とか。
強みですね。」


例えば、毎日の家事、料理や洗濯、子どもの送迎など、複数の仕事を、限られた時間で進める能力は「マルチタスク能力」と呼ばれ、重視されています。
また、PTA活動などで身につく、「調整力」や「交渉力」なども商談に応用できるといいます。

しゅふJOB総研 川上敬太郎所長
「(主婦が)実際に働いてみたらものすごく優秀だと。
短時間でもしっかりと成果を出してくれることを、企業も少しずつ気づき始めています。
まだまだ主婦の方たちが自分たちの能力を生かす余地は多分に残っていると思います。」

主婦力の評価「いろいろな経験は重要」

大熊香代子さんも、半年前、専業主婦から就職をした1人です。
職場は、英語学習アプリを開発するベンチャー企業の営業部です。
専業主婦歴は12年。
3人の子どもを育てながら、PTAや地域のサッカーチームでまとめ役なども担ってきました。
これまで営業の経験はまったくありませんが、主婦目線のプレゼンで成果を上げています。
この日は、大学向けに、AIと会話をしながら、英語を学ぶアプリの売り込みです。
大熊さんは教科書中心で、ほとんど英語が話せなかった自分の娘を例に挙げ、説明していきます。

大熊香代子さん
「(娘が)受験勉強中は、もっぱらリーディングとライティングだった。
いざ社会に出たときは(英語を)話すことが要求される。
スピーキングが恥ずかしい年代の生徒さんも、相手は機械なので思いっきり練習してもらえたら。」


さらに、先生とのつきあいが多かった大熊さん。
その忙しさを理解しているからこそのPRもします。

大熊香代子さん
「どの生徒さんが何時間勉強して、どういう点をとったかは一覧出来ます。
先生が採点するお時間をとることもない。」


これまでに3つの学校と契約を結んだ大熊さん。
上司もその手腕を評価しています。

ジョイズ株式会社 代表取締役 柿原祥之さん
「いろいろな経験をしているということは、特にお客さんに対面する役割を果たしていく中では重要だと思う。
ブランクを恐れることはない。」

  

さらに、営業以外の現場でも、主婦の経験を生かして、貢献しています。
先月は、社内の「交流登山」を企画。
普段なかなか交流がない部署どうしを結びつけようと考えたのです。

大熊香代子さん
「コミュニケーションをよりよくすることが(組織にとって)いいことにつながるということは、PTAやサッカーで経験したので、それはこちらの会社でもそうなればいいなと思って。
私ができることはしたいと思っています。」

新しい働き方の提案

高瀬
「主婦として、さまざまな力が養われていたんですね。」

和久田
「そうなんです。
企業が注目しているのは、この主婦力だけではないそうなんですね。
専業主婦の中には、高い専門性を持ちながら、出産や育児で仕事を離れ、その後の再就職に二の足を踏んでいる人もいます。
そうした人たちの能力を生かそうと、新しい働き方を提案する企業も出てきています。」

短時間勤務でも高い収入「スマートキャリア」

こちらのIT企業では、今年から、「スマートキャリア型」とよばれる方式を導入しています。
能力を発揮すれば、短時間勤務でも高い収入を得られるという働き方です。
「スマートキャリア」で働く人は、これまで正社員がやってきた、専門性の高い仕事の一部を担います。
その分時給も高く、この会社では、従来の1.5〜2倍の時給を出すことにしています。


こちらの女性は、週に3日、午前9時から午後3時までのスマートキャリア型勤務です。
5年間のブランクがありましたが、以前勤めていた会社で人事部にいた時の経験が買われ、現在はこの会社の人事マニュアルの作成を一任されています。
子育てをしながら自分の専門性を発揮し、会社にも大きく貢献できているといいます。

島田真由美さん
「(時短勤務だと)簡単な仕事しかないのかなと。
あまり(時短勤務に対して)いいイメージをもっていなかった。
私の知らない間にこんな働き方が多様化していると思って。
本当にうれしかったです。」

株式会社あしたのチーム 人事本部長 田尾豊さん
「金脈にぶつかったというか、こんなに活躍される方がここ(主婦の中)にはいるのだというのは、驚きでした。
正当に業務の難易度に合わせて時給を決めるので、双方にとっていいことだと思います。」

働き方の多様化も追い風に

高瀬
「働き方が多様化していることも追い風なんですね。」

和久田
「そうなんです。
まさにいま、このような高い時給の短時間勤務の求人は増えているということです。
専業主婦の再就職の選択肢は、ますます広がっていきそうです。」

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