これまでの放送

2018年10月21日(日)

清流の里 “秋の恵み” 高知 四万十のくり

小郷
「『旬体感』保里アナウンサーです。」

保里
「今回は『これぞ秋の味覚』という旬を体感してきました。」

地域に対する思い 特産品“四万十のくり”に

「日本最後の清流」と言われる、高知県の四万十川。
今回訪れたのは、その上・中流域にあたる「奥四万十」と呼ばれる地域です。
川面から眺めると、険しい山々が迫ってくるように感じます。
その山肌に、たわわに実っていたのが、大粒のくりです。


くり農家の土居隆夫さんです。
早速、くり農園に案内してもらいました。

保里
「土居さん、結構登りますね。」

土居隆夫さん
「うん、まぁこれくらい、ゆるやかなほうですよ。」


麓のお宅から険しい山道を登っていくと、ようやく農園にたどりつきました。
1ヘクタールの農園に、800本のくりの木があります。

保里
「くりのイガがたくさん落ちてますね!」

木は、傾斜が急な場所に植えられています。
くりが大きく育つには、日当たりが重要だといいます。

土居隆夫さん
「全体に太陽光線がまんべんなく当たることに通じる。
立派な実りがのぞめる。」


土居隆夫さん
「とってみますか?」

保里
「とれた!
とれました!」

  

保里
「しっかり、ぎっしり実がつまっている感じのくりですね。」

小郷
「本当に大きい。
イガからあふれそうですね。」

保里
「はい。
今年は例年より大きいそうです。」

土居隆夫さん
「栄養がたくさんいったので1個1個の実が大きくなった。」


ゆでたくりを、早速いただきました。

保里
「いただきます!
…ホクホクで、食べごたえもある中で、噛んでいくとホワーっと自然なくりの甘みが広がります。」

土居隆夫さん
「そう言ってもらえるとうれしい。」

この地域では、かつて林業がさかんでしたが、その後、衰退。
土居さんが「何かこの地域で作れるものを」と試行錯誤の末にたどり着いたのが、くりだったんです。

土居隆夫さん
「地域に対する思い、この地域を興したい思いが底にある。
この土地に根ざした産業を守っていくことが一番大事じゃないかと思うんです。
くり作りも捨てたもんじゃない。」

創業125年の造り酒屋 絶品くり焼酎!

四万十のくりは、今や地域を代表する特産品にまで成長しました。
スイーツなど、くりを使った様々な商品が開発され、くり料理が食べられるカフェまで登場。

年間12万人もの観光客が訪れるんです。
中でも、四万十のくりをいち早く全国に広めたものがあると聞き、訪ねました。

保里
「湯気がたくさん立っています。
すごい、すごく甘くていいにおいがしますね。」

創業125年の造り酒屋です。
案内されて中に入ってみると、作られていたのは、なんと、くり焼酎。

一升瓶に使われるくりは、およそ40個。
四万十川のきれいな水と酵母を加えて、発酵させること2週間。
甘さを引き出します。
くりの風味を損ねないよう、40度でじっくりと蒸留します。
そこからさらに半年以上熟成させたという、くり焼酎。
甘みがより感じられるという、ロックでいただきました。

  

保里
「本当にまろやかで、飲みやすいです。
くりの甘い香りも漂って、焼酎の辛味というか、のみにくさみたいなものが全然ないですね。」

福永太郎さん
「目を閉じて、四万十川の風景をイメージできる味になっている。」

保里
「普段焼酎はあまり飲まないのですが、飲みやすくてどんどんいってしまうぐらい。」

焼酎と一緒にいただくのは、四万十川でとれた鮎です。

保里
「美味しい。
塩のついた鮎と、この甘い香りが漂うくり焼酎、抜群の相性ですね。」

福永太郎さん
「凝縮されています、四万十川の恩恵が。
本当に魅力的ですし、それを生み出す風景・景色とか、この地域の魅力を日本、世界に発信していきたいと思っています。」

大きなくりには、土地の恵みに感謝し、それを最大限生かそうとする人たちの思いが詰まっていると感じた旅でした。

大きいだけでなくメロン並みの甘さのくり!

新井
「それにしても、大きなくりですね。」

保里
「そうなんです。
大きくて、さらに大きいだけではなくて、このくりが育つ山間部、朝晩の寒暖差がおおきいのでとても甘いんですね。
蒸すと、メロンと同じくらいの糖度になるんです。
ご紹介したくり焼酎が、大手航空会社の国際線で採用されたことをきっかけに、この四万十のくりが広く知られるようになりました。」

小郷
「これから紅葉シーズンでもありますし、景色と味覚、両方楽しめそうですね。」

保里
「本当にそうだと思います。」

小郷
「旬体感でした。」

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