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2018年10月20日(土)

密着!Bリーグ・DeNAの集客作戦

北野
「プロバスケットボールの『Bリーグ』です。
今月4日に、3年目のシーズンが開幕しました。
小郷さん見に行った事はありますか?」

小郷
「実はまだないんです。」

北野
「そういう方もまだまだ多いと思います。
そんな中、今シーズンから、プロ野球の球団を持つDeNAが経営を始めたチームがあります。
野球で培ったノウハウを持つDeNAが、どのように観客を集めようとしているのか、開幕までの1か月を追いました。」

“非日常的な感動”を味わってもらう

川崎ブレイブサンダース。
2シーズン前に準優勝、日本代表が3人在籍する強豪です。
しかし、昨シーズンの平均入場者数は7位と伸び悩んでいました。

今シーズン、東芝から運営を引き継いだDeNAの元沢伸夫さん。
去年まで、ベイスターズの総合演出などの責任者を務め、ファンが求めるサービスを次々に実現させ、着実に観客数を増やしました。

DeNA川崎ブレイブサンダース 元沢伸夫社長
「まだまだ(川崎ブレイブサンダースは)知られていない。
実際に見たらかなりのかたが『バスケおもしろい』と思っていただけると感じている。
いかに来てもらって見てもらうことに頑張りたいと。
そこがポテンシャルだと思います。」


元沢さんが、注目したのはバスケットボールの「競技人口の多さ」。
中学校の部活動では野球やサッカーを上回ります。

これらの人々が、観戦に来てくれれば、ビジネスとしてまだまだ発展すると考えたのです。
コンセプトは“非日常的な感動”を味わってもらうこと。
音楽や光を大胆に活用し、およそ2時間の観戦時間を飽きさせないようにすることで、経験者も、それ以外のファンも呼び込もうとします。

会場に来てもらうため 試行錯誤

開幕の1か月前。
集まったのは若い社員たち。
空席になりやすい2階席に新たに設ける「女子会席」について話し合っていました。
選手からのウェルカムメッセージに。
私服姿のポストカード。
さらに、無料でグッズも貸し出し、バスケットボールに詳しくない女性にも盛り上がってもらえるよう準備します。


男性に来てもらう工夫も考えました。
それがこちら。
地元・川崎の酒造会社と共同開発した、ホームの会場でしか飲むことが出来ないビールです。


DeNA川崎ブレイブサンダース 元沢伸夫社長
「最高のビールが出来たと思うので、ぜひこれを飲んで応援してもらいたい。」

会場にもこだわりました。
ふだんはバレーボールや卓球などで使用されている市民体育館。

取り付けられたのは、観客席のどの位置からも見やすい大型のモニター。
プレーの感動を会場中で共有し、非日常的な空間を作りあげます。


最後は地道な努力。

「川崎の川崎ブレイブサンダースでございます。
お願いします。」

選手や監督自ら、ビラを配り、地元の人に、バスケットボールの魅力をアピールしました。

ホーム開幕戦 チケットは完売!

そうして迎えた、ホーム開幕戦。
観客を楽しませるしかけは、会場の外から始まります。
ゴールを設置し、チケットのない人にもバスケットボールの楽しさを感じてもらいます。


そのころ、元沢さんは、ギリギリまで会場を見回っていました。

DeNA川崎ブレイブサンダース 元沢伸夫社長
「急きょ養生を追加して、職人さんを手配できなかったから僕らで張らないといけない。」

観客に感動を届けるため改善出来る部分はないか、確認を続けます。
チケットは完売。
これまで空席が目立った席まで埋まっていました。
女子会席は。

「職場の集まりです。」


こだわりのオリジナルビールも好評です。

観客
「めちゃくちゃうまいな、これ。」

いよいよ試合開始。

スチャダラパー
「こんばんはー!
スチャダラパーです。」

地元出身の人気ラップグループがプロデュースした音楽とともに、会場が一気に盛り上がります。

ラップグループ スチャダラパー BOSEさん
「子どもからご老人までできるようなリズム感とか。
これくらいまで頑張ってやったら、みんなで格好良できるなっていう音楽を作りました。」

  

豪快なプレーが大型モニターに映し出されると会場の盛り上がりは最高潮に。

試合が中断している間も、大型モニターをフル活用。
誕生日の子どもを会場全体でお祝いしました。

DeNA川崎ブレイブサンダース 元沢伸夫社長
「野球でいわゆるイニング間。
ベイスターズもひたすらイベントイベントやっています。
お客さんを飽きさせないために。
バスケットボールでも参考にさしてもらいました。」


試合は選手と観客が、一体となった川崎が勝利。

観客
「すごいよかったです。
また来たいと思っています。」

観客
「こういう席があると誘いやすい。」

観客は、昨シーズンの開幕戦より42%増えた、4,708人。
チームの勝利と、新たな演出で、ファンの心をがっちりつかみました。

DeNA川崎ブレイブサンダース 元沢伸夫社長
「まずは、ホーム開幕戦勝、初戦勝ててよかった。
ここが本当のスタートだと思っていろいろな改善、さらなる高みをしっかりねらって行きたいと思います。」


小郷
「行きたくなりました!」

北野
「川崎、ホーム2戦目では過去最高となる4,815人でしたが、平日の水曜に開催されたゲームでは2,403人と伸び悩みました。
元沢さんも言っていましたが、まさにここからがスタートです。」

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