都内の学童保育施設です。
この日は学校帰りの小学1年生から4年生までの30人がいました。
その一角で。
大沢
「なんの作業をされているんですか?」
「今ですね、ランドセルの重さを量っています。」
大正大学の白土健教授です。
各地でランドセルの重さを調べています。
大正大学人間学部 白土健教授
「整形外科医で聞いても、(ランドセルの)重さは体重のだいたい15%。
これを越えると体には良くないと聞いている。」
こちらの男の子の荷物の重さはどうでしょうか。
2年生の場合、大体3.6キロ以下がのぞましいのですが…。
大沢
「5.37キロ!
5キロ超えましたね。」
1リットルの牛乳パックを5本以上、背負って通っている計算です。
ランドセルの中の荷物を見せてもらうと。
筆箱、教科書、問題集、それに連絡帳。
続々と出てきます。
大沢
「国語だけでこんなにあるんですか。」
教科書に、問題集と漢字練習帳など国語だけで6冊。
この女の子も2年生。
大沢
「5.14キロ。」
2年生
「もうちょっと軽くできないのかなって感じ。
学校に行くのもつらいし、肩が痛くてしょうがない。
(学校を)休みたくなる。」
白土先生がここで調査を行うのは3回目。
これまでの平均は、5.4キロ。
以前には手提げも入れて9.7キロという1年生もいたんだそうです。
大正大学人間学部 白土健教授
「本来だったらウキウキして学校へ行くところが、トボトボ歩く。
(ランドセルの)中身は学校の期待と親の期待がいっぱいで、子どもたちは本当に苦労して通学してるのが分かります。」