これまでの放送

2018年10月7日(日)

講談師・神田松之丞 伝統話芸の魅力を現代に

新井
「歴史上の人物の人生などを、張り扇を使って語る伝統の話芸『講談』。
その復活を目指します!」

「いま最もチケットの取れない講談師」

演芸場にずらりと並んだ行列。
そのお目当ては…。

20代 会社員
「神田松之丞さんを目当てに来た。」

30代 会社員
「初心者なんですが、わかりやすくて世界に入りやすい。」

30代 公務員
「素人目でも圧倒的にうまい気がする。
笑ったり泣いたり、そういう所が魅力。」

「いま最もチケットの取れない講談師」といわれる、神田松之丞さん、35歳。

独特の調子と、変幻自在の語り。
江戸時代から続く話芸、「講談」を復活させる風雲児、松之丞さんに迫ります。

月に20回を超える公演をこなす松之丞さん。
舞台の合間に取材に応じてくれました。

「“今、最もチケットの取れない講談師”という呼び名になっていますが。」

神田松之丞さん
「『この人一生懸命やっているな』と何らかの形で伝わると、人は話に引き込まれる。
『お客さんに喜んでもらいたい』というのは、どこかですごく大事。
講談というのは面白いものなんだと。
硬いものではないと浸透してきたかなと。」

演出次第では宝の山

明治から昭和にかけて、落語をしのぐ人気を誇った講談。
講談専門の寄席、講釈場には、多くの客が詰めかけました。
しかし、その後人気はかげりをみせ、講釈場も次々と幕を閉じていきました。

学生時代から演芸好きだった松之丞さん。
“絶滅寸前”とも言われた講談にこそ、新たな可能性があると、この世界に飛び込みました。

神田松之丞さん
「面白い話とかいっぱいある。
聞いていてすごくいいなと癒されるし、これは一生の趣味になるというか、観客席にいたときから思っていた。
過小評価されている。
演出次第では宝の山になりうると思った。
『この過小評価されているものを覆したい』と。
強い気持ちで行きました、講談の世界に。」

大御所の胸を借り 魅力を広げる

松之丞さんは、真打ちのひとつ手前の「二ツ目」ながら、今、さまざまな分野の大御所たちの胸を借りて、講談の魅力を広げようとしています。
この日、舞台を共にするのは、落語家の笑福亭鶴瓶さん。

まず松之丞さん。
700人を超える観客を前に、最も思い入れのある演目を披露します。

神田松之丞さん(講談)
「俺みたいな血のない役者でも命かけてやりゃあ、みごとな『五段目』の斧定九郎ができると思ったからな。
見てやがれ,楽屋すずめの連中。
面白い定九郎やってやろうじゃないか。」

いよいよ大御所の登場。

笑福亭鶴瓶さん
「神田松之丞ええで、ほんまに。
松之丞見たいねん、気 悪いでしょ、なんでそんなこと言えるの?
俺によ、俺に。」

松之丞さんの評判を枕に、観客を沸かせます。

笑福亭鶴瓶さん
「ほんまよかった。」

神田松之丞さん
「本当ですか。
ありがとうございます。」

“呼び屋”として魅力を発信

みずからを「呼び屋」と称し、出向いて魅力を発信していきたい。
松之丞さんは講談の人気復活を目指しています。

神田松之丞さん
「何の予備知識もなく、来てもらって楽しめるものだという、当たり前のことをみんなに知ってもらえればうれしい。
“呼び屋”です。
『来てください』って。


実際に来てみたら“聞かせ屋”の先生方がいて、『すごい講談って面白いな』と。
老若男女、映画とかと同じような娯楽として位置付けられたら、すごくうれしい。
それが大きな野望です。」

 
 


神田松之丞さん(講談)
「またこの続きは、いつの日か申し上げることに。」

講釈場の復活を目指し

小郷
「松之丞さんは、落語など他の分野の大物との共演だけでなく、マイクを使った新しい演出などにも挑戦して、これまで講談を敬遠してきた層にまずは聞いてもらって、その魅力を知ってほしいと考えているそうなんです。
とても戦略的に、層を広げていこう、お客さんを増やしていこうとされているんですよね。」

新井
「VTRでもおっしゃってましたが、『講談は面白いものなんだ』と。
その認識を、今の時代にもう一度根づかせたいというのが、松之丞さんの思いなんだそうです。
そして、講談専門の寄席、講釈場を復活させたい、ということでした。」

小郷
「実現できそうな気がしますね。
特集でした。」

Page Top