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2018年6月22日(金)

フェリー新航路に働き方改革への期待!

高瀬
「こちらは岩手県宮古港の今の様子です。
良く晴れていますね。
今日(22日)の注目は、このフェリーなんです。
まもなく出航します。」

大きな期待を乗せた新航路

和久田
「行き先はと言いますと、北海道の室蘭。
実はこの航路、今日、誕生するんです。
日本の長距離航路としては、19年ぶりとなる新航路。
ある業界の、大きな期待を乗せての船出だそうです。
井原さん!」

井原
「はい、新しい航路の歴史が始まる第1便は、まもなく8時に出航します。
10分ほど前から車の乗船も始まっています。
全長134メートル、乗用車のスペースに20台、トラックのスペースには70台ほど積むことができます。」

和久田
「お客さんはどのくらい乗るんですか?」

井原
「今、セレモニーが終わって、これから乗るというところなんですが、300人以上と聞いてまして、特等ですとか1等といった個室はチケットがすぐに完売してしまったそうなんです。
最終準備、整っています。」

長くて時間がかかるところがいい!?

井原
「このフェリーをもっとも頻繁に使うのはこちらの業界…

トラックの運転手のみなさんですよね。
その業界の大きな期待を乗せて行くのがこの新航路なんです。
どういう期待なのか…

『働き方改革』なんです。
トラック、以前のようにとにかくひた走るといったようなことではなくなってきているんです。
この航路をご紹介します。
東北と北海道のみを結ぶ航路を表示していますが、

新航路、片道10時間です。
青森や、八戸を発着する航路に比べると、長いので時間がかかります。
ですがその分、休みながら移動することができます。
そして、宮古に関して言いますと、仙台と結ぶ自動車専用道路、こちら復興事業として行われていますが、2年後に開通予定なんですね。
とにかく便利になる、だから効率的に運べるのではないかということです。
このフェリーにかける、トラック運転手の働き方改革の期待、その背景にはトラック業界の厳しい状況がありました。」

待ったなし トラック業界の働き方改革

北海道にある運送会社です。
農産物や宅配便の荷物などを本州に運んでいます。
トラック業界にとっても、働き方改革は、待ったなしだといいます。

西武建設運輸 佐藤謙三運輸部長
「労働改善、休息の確保ですね。
その辺がいちばん大変だと思います。」

この会社の場合、本州に荷物を運ぶ際、主に使うのは2つ。
苫小牧から八戸にフェリーで移動するルートと、函館から青森に渡り、その後、陸路を移動するルートです。
苫小牧と八戸を結ぶルートは陸路を使うルートよりも輸送コストは1割高くなりますが、フェリーに乗っている時間が長い分、ドライバーの休息時間を確保できるメリットがあります。

しかし、この航路。
いつでも利用できる訳ではありません。
北海道の農産物が収穫最盛期を迎える秋口などには、フェリーがトラックで満車になり、利用出来ないことも多いといいます。

陸路の移動が長くなると運転時間も長くなり、途中の駐車場で休憩や仮眠を取るしかありません。

ドライバー
「車中泊が続くと、疲労がたまってきます。
移動の時間も 船だったらゆっくり体が休められる。」

西武建設運輸 佐藤謙三運輸部長
「やっぱり繁忙期に入ると、予約がいっぱいなので(新航路で)その改善というか乗れる率が高くなる。
十分に休息もとれると思うので、今後、活用していきたいと思います。」

高瀬
「井原さん、これ、コストが多少上がったとしても、なんとか運転手のみなさんを休ませたい、そのためのフェリーということなんですね。」

井原
「そういうことなんですね。」

長距離フェリーのメリット

井原
「さあ、ここからはドライバーの方がくつろぐための専用スペースからお伝えしていきます。

トラック業界は、ネット通販の拡大などで運ぶ荷物が急増していて忙しい。
人手不足になっています。
そうなると長時間労働になりやすいですよね。
ですから国は、長時間労働にならないように、労働基準を厳格に守るように指導を強めているんです。
その基準の1つに、ドライバーは8時間以上連続した休息を1日につき取らなければいけないことになっています。
ですが、フェリーに乗ってる時間は休息時間に全部含まれるんです。
ですから、所要10時間のフェリー航路に乗れば、この基準を満たしているぞという、ある意味での証明にもなりますし、しっかり休むので、港に来るまでと船を降りて港から先に行く距離を、その運ぶ距離を伸ばすことができます。
そういうメリットがあるんです。
長距離フェリー、乗っている時間10時間ですから、長い。
その間、ゆっくり休息できるようにするために、フェリー各社いろいろな設備を導入しているんですが、この船、展望浴場があります。
ドライバーの方も一般の方も利用できます。
全国のフェリー会社では、こうした船に滞在する時間をリラックスしてもらうためのサービスが広がっているんです。」

安全運転につながるサービス

先月、就航したばかりの新フェリー、「さんふらわあさつま」です。

あたらしい船では、運転手用の大部屋を無くし、代わりに、個室を70室。
トラック業界からの要望のあった、運転手専用の展望浴室も作りました。

ドライバー
「最高ですね。
ゆっくりできる。
安全運転につながるんじゃないでしょうか」

フェリー運航会社 営業担当 高木俊彦さん
「ドライバーの働き方改革もあるので、大浴場でゆっくり過ごしていただいて。
そういう船もいいのでは。」

和久田
「本当にリラックスして、質の高い休憩が取れそうですよね。」

井原
「そうなんです。
ほかにも、例えば、露天風呂があるフェリーもあります。
さらにはレストランがついている船で、バイキングで肉料理が出てきて栄養補給ができるというような船もあるんです。
さて、乗ってこられたドライバーの方いらっしゃいました。
お話聞いてみましょう。
おはようございます。」

ドライバー
「おはようございます。」

井原
「室蘭降りてから、どちらに行かれるんですか?」

ドライバー
「旭川まで行きます。」

井原
「この船の時間、どう過ごしますか?」

ドライバー
「夜中走ってきたから、ご飯食べて、風呂入って、ゆっくり寝たいと思います。」

井原
「時間は長いので、ゆっくりしていってください。
ありがとうございます。

新しい航路の歴史が始まるこの第一便。
まもなく出航します!」

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