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2018年6月17日(日)

旬体感 絶品!ウニを育む意外な秘密

新井
「今回も、まさに『旬』を味わってきたようですね!」

保里
「そうなんです。
この時期の北海道ならではの味を、堪能してきました。
今回訪ねたのは、北海道の日本海側にある天売島です。
対岸の羽幌港から船で1時間ほどのところにあります。

この天売島で、まさに6月から旬を迎えるのが、ウニです。
実が肉厚で甘みが濃厚、銀座の寿司店でも出される高級食材です。
こうしたおいしいウニがなぜ育つのか。
実は、意外な秘密がありました。」

北海道 天売島 ●●が育む絶品ウニ

天売島に向かう船に乗ってしばらくすると、まず目に飛び込んできたのは…。

保里
「海鳥ですかね!飛んでいます。」

島に近づくにつれて、その数が増えてきました。
島に着くと、港にも…。

保里
「海鳥の看板がありますね!
あっちにも、海鳥の絵が。」

実は、この海鳥がウニのおいしさにつながっていくんです。
見ていきましょう。

天売島で暮らす、寺沢孝毅さんです。
なぜこんなに海鳥が多いのか。
寺沢さんが、船を出して案内してくれました。

寺沢孝毅さん
「ぱらぱらっと、たくさんいる。」

珍しい海鳥が次々と現れました。
アイヌ語の「赤い脚」が名前の由来の、ケイマフリ。

こちらは、日本では天売島でしか見られないという、ウミガラス。
「おろろーん」という鳴き声から、「オロロン鳥」と呼ばれています。

島の西側にある断崖絶壁。
ここで天敵に襲われずに巣作りができるため、島は日本有数の海鳥の繁殖地となっているんです。

小郷
「すごい数ですね!」

貴重なオロロン鳥の巣穴での様子も見られました。

寺沢孝毅さん
「動いてる!」

保里
「羽ばたいています!出会えました!」

寺沢孝毅さん
「本当にラッキーです。」

さらに、日が沈むと…。
海鳥たちの、昼間とは違う表情が見られます。

新井
「こんな近くで見られるんですね!」

こうした姿を目当てに、観光客も増えています。

保里
「こんな間近で見るのは?」

観光客
「初めて。
びっくりした、感動しました。」

観光客
「飛んでくる姿が迫力があって、感動しました。
歩いている時はかわいい感じで。」

実は、100万羽ともいわれる、こうした海鳥がもたらす「あるもの」が、ウニを育んでいるんです。
それが、鳥の「フン」。

新井
「え、フン?」

フンが海に流れ出して、肥料と同じように昆布などの海藻を大きく育てるんです。
この昆布を食べて育つのが、キタムラサキウニやエゾバフンウニです。
大きいもので、8センチにもなります。

天売島は海の透明度が高く、潜らなくてもウニのありかが海の上から分かるんです。

新井
「おお!たくさんいるんですね!」

小郷
「どこにいるか、はっきり分かりますね。」

保里
「あ!ウニがたくさん入っています。」

この日は1時間ほどで、およそ15キロが捕れました。

捕れたばかりのウニを、漁師の大友悌彦さんと百里子さん夫婦に調理していただきました。
作ってくださったのは、島ならではの家庭料理。
昆布だしにウニ、そして白菜を入れたお吸い物、「ウニ汁」です。

大友百里子さん
「しょっちゅう夏になると(作る)。」

保里
「ぜいたくですね。」

大友百里子さん
「まかないみたいなもので食べられる。」

小郷
「ウニがたくさん入ってますね!」

できあがったウニ汁、さっそくいただきました。

保里
「ウニの味がしっかりしていて、昆布だしとよくあっていますね。
やさしい味です。
昆布や海草を食べて育ったウニが、いいコンビネーションというか。」

大友百里子さん
「みそ汁でも合うんですよ。」

保里
「みそ汁にウニを入れても合うんですか。」

定番のウニ丼も、身がプリッとしていて、ひと味違いました。

保里
「うーん、とろけますね!おいしい!
ウニの甘さがしっかりあって、ご飯と一緒にとろけました。」

そして、大友さんが最も気に入っているという食べ方が、この「焼きウニ」。

代々、漁師だという大友さん。
子どもの頃から慣れ親しんだ食べ方だといいます。
かつて、およそ2,000人が暮らしていた天売島。
しかし、島を支えていたニシン漁が廃れ、今は300人に減っています。
そんな島の人たちを元気づけてきたのが、浜でみんなで囲む、焼きウニでした。

大友悌彦さん
「昔、小さい頃、浜に行って泳いで、ウニを焼いて食べた、みんな。
(この季節は)みんなが活気づいて、島で今年1年頑張ろう、そういう季節だと思う。」

そんな大事なウニを守ろうと、島ではウニの赤ちゃんを育てて、海に放流しています。

保里
「ちっちゃいウニ!かわいいですね!」

北るもい漁協 天売支所 萬谷圭太さん
「ニシン漁が盛んだったが、、乱獲などの問題で現在、漁が出来なくなってしまった。
(ウニは)そういうことがないように、元気に育ってくれればいいなと。」

濃厚な甘さのウニは、島の豊かな自然と、それを大切に守ろうとする島の人たちによって育まれていました。

新井
「ウニのおいしさの秘密が、まさか海鳥とは思いませんでした。」

保里
「お2人にもぜひ味わっていただきたかったんですが、島ではウニをとる量を厳正に管理していて、ウニがとれ始めたばかりの今のこの時期はまだ、島でしか食べることができないんです。
ただ、今週の木曜日・21日からは全国への出荷が解禁されて、ひと箱およそ400グラム、数万円で取引されるということです。」

小郷
「島の豊かさをただ享受するだけではなくて、それだけ大事にしているということなんですね。」

保里
「島の皆さんの生活の中心にウニがあって、それをいかに大切にしているのかが伝わってきました。
天売島では来月(7月)、『ウニ祭り』も開かれます。
ちょうど海鳥の繁殖期で、観察にも最適です。
天売島に行ってウニを味わいたいという方は、これからまさにベストシーズンとなります。」

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