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2018年1月7日(日)

“カメレオン俳優”鈴木亮平の『西郷どん』像とは

小郷
「シリーズでお伝えしている『新春インタビュー ことしにかける』。
最終日の今日(7日)は、この人です。」

新春インタビュー 鈴木亮平さん 大河ドラマ「西郷どん」に挑む

いよいよ今夜から放送が始まる、大河ドラマ『西郷どん』。
幕末の激動の時代を生き、明治維新を成し遂げた西郷隆盛の生涯を、壮大なスケールで描きます。
西郷を演じるのは、鈴木亮平さん、34歳。

撮影真っ最中の鈴木さんに、初の大河ドラマ主役に挑む意気込みを聞きました。

小郷
「西郷どんの格好でお越しいただいて、ポイントはどんなところですか?」

俳優 鈴木亮平さん
「ポイントですか?
ポイントはですね、ここが短いんです。」

小郷
「かかとが入っていませんね。」

俳優 鈴木亮平さん
「当時の武士の間では主流だった足半草履(あしなかぞうり)といわれるものなんですけど、この方がグリップが効きやすくて動きやすいんですよ。」

小郷
「そうなんですか。
これで外のロケとかもされてきている?」

俳優 鈴木亮平さん
「そうです。
痛いです。」

小郷
「痛いですよね。」

小郷
「いよいよ放送開始ということで、今どんな心境ですか?」

俳優 鈴木亮平さん
「ドキドキというよりもワクワクの方が強い、やっと見ていただけるなという感じですね。
今回の西郷どんはエネルギッシュなんですよ、とにかく。
とにかくよく走るし、泣くし、笑うし、一生懸命、熱く生きている若者たちが、これから日本を担う存在になっていくっていう、その熱がまず、すばらしいなと思います。」

薩摩藩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛。

困っている人を見ると、放っておけない性格でした。
ドラマでは、そんな西郷が男女を問わず周囲の人から愛されながら成長していく姿を描きます。

小郷
「鈴木さん自身、西郷さんをどういうふうにとらえて、どう演じたいと思われますか?」

俳優 鈴木亮平さん
「僕は、西郷さんの美徳であるのは、共感力って呼んでいるんですけど、目の前の相手の気持ちに寄り添うことができる力っていうのが、西郷さんはすごく優れていたんじゃないかなと思っていまして、相手の痛みを自分の痛みのように感じることがあったからこそ、みんなから愛されて、敵からも尊敬される人間になっていったんじゃないかなと思うんですよ。
ですので、人間の持っている優しい心っていうところを一番気を付けて演じています。」

小郷
「ものすごく有名な日本人、誰もが知っている歴史上の人物という点で、難しさを感じたりすることはありましたか?」

俳優 鈴木亮平さん
「難しいとすれば、皆さんの中で、すでにある西郷隆盛のイメージっていうのが、何となくあやふやですけど、日本人が持つイメージがあると思うんですよ。
そこから大きく逸脱しすぎてもいけないし、でも、そのイメージの通りやっても新鮮みがないし、僕がやる意味がないので、そこのバランスっていうのが、やっぱり難しいですね。」

鈴木さんは、NHKの朝の連続テレビ小説『花子とアン』で、主演の吉高由里子さんの夫を演じ、一躍注目を集めました。
鈴木さんは、役作りに徹底的にこだわることで知られています。
病弱な役柄を演じた際には、体重を20キロ減量。
その直後に演じた柔道部の高校生役では、そこから30キロ体重を増やし、役柄によって外見まで変化させる「カメレオン俳優」とも言われています。
今回も、こうした体作りにこだわったといいます。

俳優 鈴木亮平さん
「かなり過去では一番大きいんじゃないですかね。
おそらく西郷さんが周りの仲間から慕われたっていうのは、人間性がもちろん第一にあるんですけど、問答無用で見た目が当時の武士からして強そうだとか、憧れるっていうところがあったはずなんですよ。
そこの迫力っていうのを、まず持っておかないと。」

小郷
「具体的にどんなことをされましたか?」

俳優 鈴木亮平さん
「相撲をですね、やるシーンが結構あるんですよ。
大学の相撲部に行って一緒に練習して、ちゃんこを一緒に食べたりだとか、そういうことをして、だんだん、まわしが様になる西郷吉之助っていう姿を作っていった感じですね。」

俳優 鈴木亮平さん
「このままでよかか。」




大学では、言語学を専攻した鈴木さん。
そんな鈴木さんが今回、特に難しいと感じているのが、「薩摩ことば」です。

俳優 鈴木亮平さん
「もうすぐ終わりじゃ。」

「終わりじゃ、もうすぐ終わりじゃ。」

俳優 鈴木亮平さん
「終わりじゃ。」

俳優 鈴木亮平さん
「めちゃくちゃ難しいです。
やっぱり気持ちと衝動をのせていって、それをしながら、どこか冷静に薩摩ことばを話すっていうところが。」

さらに、こんな苦労も…。

俳優 鈴木亮平さん
「大河ドラマの撮影の方法が特殊なんですけど、午前中は、まだ江戸も何も知らない西郷さん。
午後撮るシーンは、(江戸に)行って帰ってきて、久しぶりに帰省しているとか、(撮影の順番が)全然違うんです。
僕はノートにつけています。
何話は今どういう状況で何が起こっているっていうのを全話書いていって、そこをすぐめくれば、あ、今吉之助こういう状態だとかというのが分かるようなノートを作っています。」

小郷
「ここまで演じてきて、大変だったシーンだとか、ここは見て欲しいっていうシーンって何かありますか?」

俳優 鈴木亮平さん
「んー、全部です。
が、渡辺謙さんとのシーン。」

渡辺謙さん演じる薩摩藩主、島津斉彬。
西郷と、その資質を認める斉彬、2人の関係が物語の歯車となっていきます。

俳優 鈴木亮平さん
「脚本の中園ミホさんが書くせりふだったりストーリーっていうのは、ものすごく情が深いんですよ。
殿に対する敬愛の気持ちだったりっていうのを、まるで男女の恋愛の気持ちのような激しい情で描いているんですよね。
殿と初めて会って、子どもの時に会って、思い焦がれて、そこで大人になった吉之助が初めて殿と再会するんですね。
その再会の仕方が思いもよらない再会をするんです。
えーっていうような。
こっちとしては、やっと会えて、殿が自分のことを見てくれている、目の前で。
でも、こんな状況でっていうような出会い方をするので、そこのシーンは撮影も含め、1日しびれまくったシーンなので。」

撮影は1年以上の長丁場。
鈴木さんには、とっておきのリフレッシュ法があるそうです。

俳優 鈴木亮平さん
「最近、VRってあるじゃないですか。」

小郷
「バーチャルリアリティー。」

俳優 鈴木亮平さん
「はい。
あれを携帯でもできるんですね、スマホで。
紙のメガネみたいなものがあって、それをセットすると見えるんですよ。
スカイダイビングの動画とか見ると、『ああ、自分が今、空を飛んでいる』というふうに思えるんですよね。
昨日も夜寝なきゃいけないのに、それを2時間くらいやってました。」

小郷
「そんなに!?」

俳優 鈴木亮平さん
「今は、それが癒やしです。」

大河ドラマの主役が夢だったという鈴木さん。
その目指す俳優としての姿とは。

俳優 鈴木亮平さん
「僕が大河ドラマの主役をやりたかった、なぜ夢のひとつだったかというと、日本で俳優をやっているからには、きちんと時代劇というのを自分の身体の中に入れて、自然と侍になりきれる状態に持っていきたいなというのがあったんですよね。
なので、1年通じてそれが終わったあとは、日本だけじゃなくて、たくさんの他のいろんな国の監督たちや共演者と仕事をしてみたいなというのは、それも夢のひとつとしてはあります。」

小郷
「最後に視聴者のみなさんにメッセージや意気込みをお願いしたいと思います。
このスタート日の朝、おはよう日本で放送になります。」

俳優 鈴木亮平さん
「あ、おはよう日本でやるんですか。
そんないいやつ、すごいやつだったのか、これ。」

小郷
「今!?
ごめんなさい、言うのが遅くなりました。
すみませんでした。
おはよう日本から来ました。」

俳優 鈴木亮平さん
「超責任重大じゃないですか。」

俳優 鈴木亮平さん
「とにかくエネルギッシュな大河ドラマになっています。
見てくださっている皆さんが、幕末の薩摩の地で、この若者たちと一緒に過ごしているような、そんな楽しいドラマになっています。
見ていただけたらですね、次の日から、月曜日から、また自分たちもがんばるぞと思ってもらえるようなエネルギッシュで楽しいドラマになっています。
ぜひ見てください。」

二宮
「自分の中の鈴木亮平さんのイメージは、上品でスタイリッシュというイメージだったので、最初に西郷隆盛役をやると聞いたとき、ちょっと意外に感じる部分もあったんですが、見た目の体づくりだったり、西郷隆盛という人物に向き合う姿勢を今、拝見すると、全然違和感なく見られそうで、どんな『西郷どん』なのか楽しみだなと思いました。」

小郷
「鈴木さん、最初は『西郷を演じている』という感覚だったのが、今では『西郷として生きている』という感覚に変わってきたんだそうなんですね。
なので今では、考えなくても『西郷ならこういうふうに動くだろうな』というのが、自然にわき上がってくると、手応えを感じているということだったんですね。
それだけ真摯に役づくりに取り組んでこられたんだと思うんですけれども、本当に真面目で、それでいて、ああしたちょっとユニークなところもあって、本当に魅力的な方でしたよ。」

二宮
「VRやっているんですね。
あと、あっと驚く島津斉彬との再会シーン。」

小郷
「あれ、見たくなりますよね。
鈴木さんによりますと、あのシーンは第5話で出てくるそうなので、ぜひご覧ください。
大河ドラマ『西郷どん』。
総合テレビで今夜8時、BSプレミアムでは夕方6時からのスタートです。」

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