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2018年1月5日(金)

「日々強くなれるように」藤井聡太

高瀬
「シリーズでお伝えしている新春インタビュー『ことしにかける』。
2回目の今日(5日)は…。」

先月(12月)行われた、インターネットで検索数が上昇した人物を表彰するイベント。
2017年を象徴する人たちが並ぶ中、今日、話を聞くのはこの人!

15歳の中学生プロ棋士、藤井聡太四段。
デビューから29連勝の新記録を達成した、将棋界の新星です。

藤井聡太さん
「見ている方に『おもしろい』と思っていただける、魅力のある将棋を目指したい。」

高瀬
「去年(2017年)は藤井さんの快挙で日本中が沸いたのが記憶に新しいところですね。」

和久田
「藤井さんは連勝が止まったあとも勝利を重ね、これまでの成績は55勝10敗。
50勝への到達は、将棋界では史上最速ということです。
2018年は高校生になる藤井聡太さん。
今年にかける決意をうかがいました。」

「正月は家でのんびり」

将棋と学校生活で大忙しだった藤井四段。
お正月は…?

藤井聡太さん
「正月は、毎年家でのんびり過ごしています。」

「お年玉をもらったりとか?」

藤井聡太さん
「一応プロ棋士になったので、ちょっと今年はどうでしょうか。」

「29連勝は自信になった」

およそ1年前、史上最年少の14歳でプロデビューした藤井さん。
初戦から快進撃が始まります。
相手は将棋界のレジェンド、史上最年長棋士の加藤一二三・九段。
年齢差は、実に62歳。

新人のデビュー戦を、多くのトップ棋士が見つめる大注目の対局になりました。

渡辺明棋王
「すごい細かいところを読んでいます、藤井君は。」

加藤一二三 九段
「負けました。」

その後も破竹の勢いで勝ち続け、29連勝を達成。
プロ入り1年目にして、将棋の最多連勝記録を30年ぶりに更新しました。

藤井聡太さん
「29連勝を達成できたことは、自分としても、とても印象に残りました。
自信にもなりました。

デビュー1年目でこれだけ注目していただけることは、本当にめったにないことだと思うので、そのことをきっかけに将棋に興味を持っていただく方がいれば、それはうれしい。
もっと実力をつけて、そのような活躍ができるように頑張りたい。」

「先輩の背中に近づけるように」

この春から高校へ進学することを決めている藤井さん。
実は、進路を決めるまでには悩みもありました。

より強くなるために、高校で過ごす時間を将棋の研究にあてるべきか。
それとも、進学して将棋以外の世界も知り、視野を広げた方がよいのか、迷っていたのです。
そんな藤井さんを後押ししたのが、過去に中学生でプロ入りを決めた、4人の先輩棋士の存在です。

前人未到の永世七冠を達成した羽生善治さんなど、全員が高校を卒業した上で歴史に名を残す名棋士となっていたからです。

藤井聡太さん
「過去に中学生棋士になられた先生方も全員高校を卒業されていて、本当に羽生先生も将棋界の枠を超えて活躍されていますので、そういった先輩の背中を見て、自分もそれに近づけるようにと思いました。
将棋だけでなくて、まだまだいろいろなことを吸収していきたい。」

「日々強くなれるように」

2018年、さらなる活躍が期待される藤井さん。
今年の抱負を書いてもらいました。

藤井聡太さん
「大きな目標に向けて、力強く飛んでいける1年にしたいという思いで『飛翔』というふうに書きました。
もっと実力をつけて、トップに食いついていけるようにしたい。」

藤井さんには、小さい頃からの目標があります。
小学4年生の時の文集です。
「名人をこす」という夢が記されています。

プロになって間もない藤井さんが、トップ棋士と対戦するためには、格上の棋士を相手にタイトル戦などのトーナメントを勝ち進んでいかなければなりません。

今年は羽生善治さんや、20代で名人となった佐藤天彦さんに挑むことを目標に、さらに実力をつけたいといいます。

藤井聡太さん
「2018年は、タイトルという大きな目標に向けてじっくり力をつけていきたい。
羽生先生や佐藤名人といったスター棋士に、大舞台で挑戦したいという気持ちはある。
これからの数年間というのが本当に大きく成長できるところだと思うので、日々強くなれるように頑張っていきたい。」

タイトル最年少記録へ向けて

和久田
「こちらが、藤井さんに書いていただいた今年の抱負。
『飛翔』です。
筆の運びに迷いがありませんでしたよね。」

高瀬
「藤井四段は、現在戦っている『順位戦』で上位に入れば、この春には五段への昇段が決まります。
さらにタイトル戦は現在2つで勝ち進んでいます。
将棋界でタイトルを獲得した最年少記録は18歳6か月。
この記録を破ることができるのか、今年も目が離せません。」

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