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2017年2月4日(土)

激変する地方観光地 外国人が…

新潟県・妙高市のスキー場です。
今、世界各国から観光客が集まっています。



 

外国人観光客
「一面“パウダースノー”だ。
世界でも、最高のスキーが楽しめる場所だ。」


 

活気は、周辺の温泉街にも…。
地方の観光地が今、大きく変わろうとしています。



 

小郷
「急増する外国人観光客。
これまで訪れることのなかった地方にも多くの外国人が足を運んでいます。」

近田
「かつてない大きな変化に直面する地方の観光地を見つめました。」

地方の観光客が激変 急増する外国人に…

リポート:町田啓太(NHK新潟)

200年の歴史がある、赤倉温泉です。
1980年代後半、スキー客で、にぎわいました。
近年は観光客が激減し、旅館やホテルの廃業が相次いでいました。
そこに進出してきたのが、外国人の経営者です。

抵当物件になっていた、こちらのホテル。
英語買収したのは、イギリス人です。



 

ホテル支配人
「この地域は、まだまだ可能性があります。
発想の転換が、カギです。
外国人に、もっと来てもらえればいい。」

 

部屋は、外国人観光客向けに改装されていました。

支配人
「畳の上にベッドを置いています。
西洋人は、布団を敷いて寝るのが好きではありません。」


 

こちらは去年(2016年)、オーストラリア人が買収した旅館です。




 

以前、宴会場だったこのスペース。
外国人が楽しめる、DJバーに生まれ変わりました。



 

この3年間で外国人が購入した宿泊施設は、13軒にのぼります。
こうした変化は、町の人たちにも大きな影響を与えています。

飲食店を経営する、柴田直美(しばた・なおみ)さんです。




 

柴田直美さん
「いくつグラスが必要ですか?」

外国人観光客
「4つ、いや5つ。
ひとつあなたに。」

かつては、日本人の団体客が大半だったいう店内。
今では、客の9割以上が外国人観光客です。

柴田直美さん
「外国のお客さまに、来てもらわないと商売には、ならないと思います。」


 

両親から店を継いだ柴田さん。
機会を作っては、地域に進出してきた外国人経営者を訪れています。
この日は、バックパッカー向けの宿を見せてもらいました。

外国人経営者
「朝食用のカウンターテーブルも作ったんだ。」

柴田直美さん
「こういうアイデアがあるのね。
景色がきれいだもんね。」
 

柴田さんの店です。
外国人からのアドバイスを店作りにいかしています。



 

柴田直美さん
「ここが、畳の小あがりだったんだけど、やっぱり、みんな足が痛いって、ひざ曲げられないから、それで全部テーブルに。
こうした方がいいよ、ああした方がいいよって、アイデアたくさんもらって、それが今レストランにも、いかせていると思う。
もっと、妙高にお客さんが来てもらったらいいなと思います。」

一方で、急激な変化に戸惑いを感じている人も少なくありません。

父親の代からホテルを経営する、次井雪雄(つぐい・ゆきお)さんです。
この地域の区長を務めています。



 

最近、増えている路上駐車。
外国人によるものも少なくないと、次井さんはいいます。

次井雪雄さん
「路上駐車が一番困る。
排雪ができなくなるんですよ。
コミュニケーションがなかったから、非常に不信感もありますし、意見の食い違いもありますし、自分勝手な生活されたんじゃ、いろいろ、けんかになってみたり。」

外国人と共存していくために、何かできることはないか。
次井さんは、地域の仲間とともに外国人経営者への働きかけを始めました。

次井雪雄さん
「これは“赤倉ルール”。」



 

手渡しているのは、英語で記した書面です。
赤倉でビジネスを始める外国人に、ゴミの分別や車のとめ方などを説明しています。

次井雪雄さん
「向こうの人たちは、日本人よりもフレンドリーだから、こういうことを言っていけば理解をしてくれるし、どうやったら共存共栄で、地域の観光にプラスになるか、みんなで考えなくては。」


 

小郷
「外国人が増えて、街の雰囲気もずいぶんと変わりましたよね。」

近田
「今後、2020年に向けて、外国人観光客はどんどん増えていくと思いますけれども、地方の都市がそれに対応して、さらに生き残っていくためには、次井さんや柴田さんのような対応が大事になってくるのかもしれないですね。」

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