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2016年9月24日(土)

カープ女子 必携のグッズとは…

近田
「今月(9月)、25年ぶりのリーグ優勝を果たした、広島カープ。
取り分け地元では、大勢のファンたちが歓喜に沸いていましたよね。」

小郷
「特に、女性ファンは『カープ女子』と呼ばれ、熱烈な応援で優勝を後押ししました。
そのカープ女子たちの応援を支えた、ある『グッズ』に込められた思いを見つめました。」

カープ女子 必携グッズ 知られざる物語

広島市内の大手書店です。
ずらりと並んだ、カープの関連書籍。



 

中でも一番の人気がこちら、「カープ手帳」です。
去年(2015年)から登場した、この手帳。
今年(2016年)の発行部数は、2万3,000部に上ります。

1軍・2軍、全試合のスケジュールや選手名鑑はもちろんのこと、編集者、独自の視点で集めた豆知識が特徴です。
この手帳を手に球場で応援するというファンも少なくありません。


 

試合ごとに、スコアや出場選手を書き込む人。




 

こちらの女性は、観戦した、その時の気持ちを手帳に書き留めています。

「逆転したときのうれしさがあって、ストレスを発散。
最高です。」



 

自宅で欠かさず手帳をつけているというファンもいます。
広島市内の中学3年生、松尾萌日果(まつお・もにか)さんです。
夜10時まで塾に通っているため、試合を見ることはできません。
帰宅後、試合結果を確認して、カープ手帳をつけるのが何よりの楽しみだと言います。

松尾萌日果さん
「ことしは強いから、書くのが楽しい。」

松尾さんには、特別に応援している選手がいます。

ベテランの新井貴浩(あらい・たかひろ)選手です。
新井選手の活躍を、すべて手帳に書き記してきた松尾さん。
自分も負けられないと受験勉強に取り組んでいます。


 

松尾萌日果さん
「書いていて応援している選手が活躍したらうれしい。
“自分も頑張ろう”と思う。」


 

カープ手帳を発行する、東京の出版社です。




 

編集を担当した、小田原昌子(おだはら・まさこ)さんです。
今年2月、交通事故で亡くなりました。
38歳でした。
広島県呉市出身で、子どもの頃から熱烈なカープファンだった小田原さん。
カープ手帳は、4年越しで実現した企画でした。
1人で編集を担った小田原さんは、各地の球場に足を運び、広島の新聞を取り寄せ、情報を集めました。

小田原さんの去年のカープ手帳です。
選手1人1人の細かな特徴やしぐさが書き込まれていました。

“中崎くん、半袖。
すくすく成長。”

“新井兄弟、一塁で会う。
お兄ちゃんのタッチやさしい。”

 

小田原さんが目指したのは、「ファンとチームが常に一緒にいられる」、そんな手帳でした。

編集長 小泉宏美さん
「すごく細かく構成を考えているんだなと横で感じた。
見た目はすごく柔らかい、穏やかな感じの方なので、でも、内にはすごく強くって、黙々とやっている姿が印象に残っている。」

 

小田原さんの実家です。
父親の弘幸(ひろゆき)さんと、母親の眞弓(まゆみ)さんです。
娘の遺影をカープの試合が見られるよう、テレビのある部屋に置きました。

父 弘幸さん
「いなくてもテレビだけはつけて。」

母 眞弓さん
「寝る前に“きょうはよかったね”って言うんですよ。」

今月10日、勝てば優勝という試合。

実況
3アウト試合終了!
カープ、25年ぶり7回目の優勝です!」 

母 眞弓さん
「本当に見せてやりたかった。
雰囲気を味わわせてやりたかった
作ってよかったねって、言ってやりたいと思う。」


 

25年ぶりのリーグ優勝をとげた広島カープ。
ファンとチームをつなぐ、小田原さんの手帳です。
 

近田
「このカープ手帳を実際に拝見したんですけれども、ちょっとクスッとするような選手の豆知識もそうですし、インタビューがあって、それから広島の町案内もあったりして、本当に広島カープ愛にあふれた手帳だなと感じました。」

小郷
「小田原さんの熱い思いがあったからこそ、できた手帳ですよね。
出版社は、小田原さんの思いを継いで、来年以降も出版していきたいと話しています。」

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