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2016年7月28日(木)

“恋愛したい”けれど…

和久田
「今、恋愛をどう始めるのか、お金を払って学ぶ人が増えています。」

阿部
「まず、こちらのデータをご覧ください。
独身の20代から30代の男女で『交際相手がいる』と答えた人の割合です。
8年前は男女とも半数近くに相手がいましたが、最新の調査では、男性が5人に1人。
女性もおよそ3人に1人となっています。
『若者の恋愛離れ』と言われていますが、その進み方は年々加速しているんです。

さらに『交際経験がない』と答えた人も男性の4割、女性は3割近くにのぼっています。」

和久田
「こうした中、恋愛の仕方を教える講座が登場し、利用者が増えています。
恋愛がスタートできない壁は何なのか、取材しました。」

「恋愛の仕方」学びたい 増える交際経験ゼロの男性

牧本真由美(報道局)
「大勢の男性が集まっている、こちらの講座。
学んでいるのは、恋愛です。」

都内で定期的に開かれている恋愛講座です。

 

日本婚活教育協会 佐藤友和さん
「『チャレンジ』と『行動』。
この2つがあれば絶対うまくいく。」


 

講師は、自治体が開く婚活イベントなどで活躍しているアドバイザーです。

受講期間は半年間。
コミュニケーションからデートコースの選び方、そして家族と幸せに暮らすまでを学びます。
参加者は、20代から50代の男性です。
受講料は、およそ32万円。
この5年間で参加者は年々増え、これまで300人以上が受講したということです。

参加者
「(恋愛を)直接学べることはほとんどない。
(料金は)安いと思う。」

参加者
「女性が何を考えているか、それがいちばんわからない。」
 

日本婚活教育協会 佐藤友和さん
「30歳〜40歳半ばまでの方で、交際経験がゼロという方が結構いる。
(女性と)うまく話せない、自分の意見を伝えられない。
だからデートでもうまくいかない、結婚に至らないという方が多い。」

会話術に合コン体験 「恋愛」学ぶ男性たち

今年(2016年)の春から講座に通っている男性をたずねました。

「女性が部屋に入るのは?」

「初めてですね。」

IT企業で働く岩田智さん、41歳。
20代の時、恋愛で傷ついて以降、交際経験はありません。
交際相手を探すサイトに登録しましたが、会う前に年収などではじかれることも多く、恋愛をする“資格すらない”と思うようになっていました。

岩田智さん(仮名・41)
「ネガティブな感情を受けたくなかった、ほかの人からの。
だからシャットアウトしたほうが早いし、楽だという発想になった。」

休日に時間を費やすのは、音楽。
何種類もの楽器を独学で学びましたが、バンドも組まず、部屋で1人演奏を楽しんできました。
ところが、去年(2015年)の年末、実家に帰省した際に両親から、「いつまでも独り身では不安だ」と言われました。
しかし、いざ相手を探すにも1人では踏み出せず、恋愛講座に通い始めたのです。

岩田智さん(仮名・41)
「笑顔を作ってもらうためには、その人が楽しいと思える話題を作る。」

アドバイスを受ける中で、これまで人に話すことがなかった音楽の知識も会話の糸口になるなど、自分の強みだと思えるようになりました。
ファッションにも気を配るようになったと言います。

岩田智さん(仮名・41)
「夏はポロシャツがいいよということで、買いに走った。」

この日、岩田さんが新調したポロシャツで向かったのは…。
恋愛講座の一環として企画された合コンです。

岩田智さん(仮名・41)
「僕、取りますよ。
きょうは上げ膳据え膳で。」

岩田さんは、これまで講座で教わったことを実践し、女性たちに気を配ります。
趣味が音楽だという女性と隣になりました。
会話をはずませるチャンス、ですが…。

岩田智さん(仮名・41)
「音楽ってだいたい4分の4拍子。
8分の7っていう変拍子…。」

講師が岩田さんに声をかけました。

日本婚活教育協会 佐藤友和さん
「けっこう、しゃべりすぎました?」

岩田智さん(仮名・41)
「と思います。」

日本婚活教育協会 佐藤友和さん
「彼女が行ったライブや聴いている曲を引き出して、彼女が楽しい時間にして。
そのほうが恋愛に進展していく。
表情はいいです。」

岩田智さん(仮名・41)
「ありがとうございます。」

席に戻った岩田さん。
一方的に話をするのではなく、共通の話題を探すことに切り換えます。
最後は、連絡先も交換できました。

「恋する気持ちはわいてきた?」

岩田智さん(仮名・41)
「わいてきたんじゃないかと。
お互いがお互いのことを知ろうとすること。
知ろうとすること自体が恋愛の始まりなのかな。」

「恋愛したい」女性たち 理想は?現実は?

一方、女性の恋愛にも課題が。

婚活アドバイザーの植草美幸さんです。
自治体や大学などで、恋愛や結婚についての講演も行っています。
相談に来るのは、多くがキャリアを重ね、収入も高い女性。
男性と話す時でも、張り合うように接してしまい、恋愛の機会を逃していると言います。
 

婚活アドバイザー 植草美幸さん
「仕事で闘っているので、男性が目の前に座ると、お見合いの場でも、そこがリングになる。
『そうじゃないと思う』と言ってみたり、競争してしまう。」

更に恋愛を難しくするのが、男性に対する価値観です。

この日相談に来たのは、41歳の女性。
会社を経営し、年収は1,000万円以上です。



 

41歳 女性
「この方はとにかく会いたい。」



 

女性が男性に望むのは、自分と同じか、それ以上のキャリアや収入。
しかし未婚の男性で、年収が1,000万円を超えるのは全体の1%ほどです。
こうした現実を知り、男性に求めるものを考え直さないと恋愛のチャンスは訪れないとアドバイスします。

婚活アドバイザー 植草美幸さん
「たとえば、年収はちょっとご自身より低いけれど、自分がバリバリ仕事をしているから、彼の方が先に帰って家事をしてくれるとか。
男性を見る視点が変わってくると、いろんなご縁がたくさん増える。」

女性は、まず自分の考え方を改めることが、恋愛への第一歩だと気付いたといいます。

41歳 女性
「もう少し自分のなかで、しっかり考えないと。
(男女の)役割分担が逆になるような家庭のパターンもありなのかな。」

未婚の男女 8割以上が “いずれ結婚したい”

和久田
「リポートの男性は、恋愛に一歩踏み出そうとすることで、行動も考え方も大きく変わっていったようですね。」

阿部
「やはり、人と直接向き合うコミュニケーションって大切だなと、改めて思いました。
実は、国の調査では、未婚の男性も女性も8割を超える人が『いずれ結婚をするつもりだ』と答えています。
恋愛をこうした講座で学びたいという人は、これからも増えていくかもしれません。」