
阿部
「私たちの将来にも関係する、この人たちについてです。」
柴崎
「日本各地の大学で、留学生の数が増えています。
この大学でも、あちこちに外国人の姿が見えます。」
去年(2015年)20万人を突破し、増え続ける外国人留学生。

外国人留学生
「日本で勉強するの大好き!」

背景にあるのが、国が8年前から進めてきた「留学生30万人計画」です。

留学生を呼び込むために、英語だけで学位を取れるコースや、快適な留学生寮の拡充などを進めてきました。
国は留学生政策に、少なくとも3,700億円を投入しています。
その目的とは?
和久田
「取材した柴崎アナウンサーです。
どうして国は、ここまでして留学生を呼び込もうとしているんでしょうか?」

柴崎
「少子高齢化に直面している日本にとって、欠かせないと考えているからなんです。

これは、日本の労働力の中心になる『生産年齢人口』なんですが、20年後には2割減少します。
さらに、40年後には、なんと現在の6割程度にまで少なくなってしまうんです。

人数もこうなります。」
阿部
「5,000万人を下回ってしまうんですね。」

柴崎
「女性や高齢者の働く環境を整えても、なお、賄いきれない部分、その部分を担ってもらおうというのが、こちら。
外国人留学生です。
卒業後に、日本で就職してもらい、日本の活力を高めてもらおうと考えているんです。
こうした高度な外国人人材というのは、世界規模の獲得競争になっていまして、日本が取り残されるわけにはいかないんです。
ところが、せっかく迎えた留学生の日本での「就職」が進んでいない実態があるんです。」