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2018年5月8日(火)

15%が会社を変える!?

大手商社・丸紅が始めた新たな働き方。キーワードは「15%」。どういうことなのか?

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総合商社といっても部門ごとの壁もあり、概して「総合力」を発揮できていないものです。丸紅では、「縦割り」のままでは新たなビジネスは生まれないとして、働き方の見直しと併せて改革に乗り出しました。

新ビジネス生む「エリア15」

丸紅の自動車・リース事業本部でチーム長を務める、垣見剛史さん(37)。海外で自動車の販売を手がけてきました。
垣見さんはある日、「ちょっとエリア15に行ってきます」と業務を中断。向かった「エリア15」とは、部署の異なる社員が新たなビジネスを生み出すための場所です。

この日集まったのは、デジタル技術や電気自動車の充電器の販売などを手がける中堅の社員たち。垣見さんが呼びかけたチームです。EVを使った新たな交通システムを開発し、アジアで販売するビジネスを立ち上げようとしています。

新ビジネスについて「規模的には100台、500台と伸ばしていけると思っている」と垣見さん。これに対し、充電器販売を担当する男性社員は「EVが増えれば当然、充電器も必要になる。課題としてはありますよね」と意欲的に語っていました。

勤務時間の「15%」でアイデアを形に

部署を越えた連携を可能にしたのが、4月に導入された新制度「15%ルール」です。1週間の勤務時間のうち、15%にあたるおよそ5時間半を自由に使うことができます。業務に縛られず、新たなビジネスを生み出してもらうのがねらいです。

垣見さんは「『社内にも答えがあるんだな』と最近感じていて、アイデアを話したら『これ、どこか持っていったら面白いよ』みたいなことがポンポンと出てくる」といいます。

丸紅は、社員が“ビジネスの種”を見つけやすいようにと、さらなる仕組みも用意しました。同じ会社であっても、取引先やその内容は各部署の「秘中の秘」。それを社員であれば誰でも見ることができるようにしたのです。

「マインドセットを変えろ」社長が制度を発案

この制度は、國分文也社長みずからの発案です。國分社長に新制度を導入した理由を聞いてみると、「5年10年先に、われわれが今のままで成長企業として生き残れるのか、ということに対する強い危機感が背景。『頭の中のマインドセット(固定観念)を変えろ』という、ひと言だと思う」と話しました。

一方、それぞれの部署で従来の業務は減らさない方針です。社員たちは働き方を見直すことで、15%の時間を生み出す力も求められます。

國分社長は、ビジネス環境が激しく変わる今こそ、商社にはこうした厳しさが必要だといいます。「今まで以上のパフォーマンスを出せ。それも、85%の時間でやり遂げろ。残り15%の時間を使って、新たな発想を出して新たなビジネスモデルを創造しろ。ものすごく大きな効果が出るんじゃないかと期待している」と力を込めて語りました。

本業のパフォーマンスを下げずに、新しいビジネスの種を探せ、というのはなかなか厳しい注文ですね。

そうですね。いわゆる労働時間短縮という働き方改革とは、一味違いますね。國分社長にしてみれば、その分「外に出て未知の人とも会ってこい」という勢いです。15%ルールは、喝を入れるユニークな旗印だと思います。

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