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2018年3月5日(月)

広がるクラウドソーシング

惑星探しや、次世代の甘味料開発も。国内外で広がる「クラウドソーシング」って何だ?

「クラウドソーシング(CROWDSOURCING)」は、英語で大勢の人を意味する「CROWD」と、外部に仕事を発注する「OUTSOURCING」をあわせた造語です。つまり、不特定多数の人に業務を依頼して仕事をするという意味です。こうした方法が、意外にも大きな仕事につながっています。

ネット通じ数千人集結 惑星5つを発見

NASAの「ケプラー宇宙望遠鏡」。1月、驚きの発見が世界にもたらされました。この望遠鏡の観測データをもとに、新たに5つの惑星が見つかったというのです。

発見したのは、NASAの研究者ではありません。クラウドソーシングで集められた外部の科学者たちです。科学者の間で、太陽系の外にある惑星を探すプロジェクトが立ち上がり、インターネットを通じて参加者を募集。すると、数千人の科学者が応じ、ケプラー宇宙望遠鏡からの膨大なデータを解析して、新発見につながったといいます。

甘味料開発にチャレンジを コカ・コーラが呼びかけ

企業もクラウドソーシングを積極的に活用しています。アメリカの大手飲料メーカー、コカ・コーラは、「甘味料チャレンジ」と名付けられたプロジェクトを実施。天然かつ安全で、低カロリーな次世代の甘味料を開発してほしい、と世界中の研究者などに呼びかけました。
賞金総額は1億円余り。すでに募集は終わり、2018年秋に勝者が決まるそうです。

企業は普通、自分の会社内のさまざまな部署どうしで仕事をします。また、アウトソーシングも行われます。
これに対し、クラウドソーシングは外部の不特定多数の人に仕事を発注し、アイデアを求めます。こうした動きは日本企業の間でも広がっています。

クラウドソーシングで商品化 コスト減効果も

【報告 NHK広島 寺西源太記者】
広島県福山市で、洋服やバッグの生地を作っている「山陽染工」です。新たなデザインの生地の試作品が出来上がりました。草花をイメージしたような華やかな絵柄は、クラウドソーシングによって、外部のデザイナーのアイデアが採用されたものです。

これまで地元のデザイナーに依頼してきましたが、よりデザインの幅を広げたいと、2017年に初めてインターネットで募集。全国各地から68件のデザインが寄せられ、このうち3件を商品化しました。
さらにクラウドソーシングによって、デザインにかかる費用もこれまでの3分の1以下にまで削減できたといいます。山陽染工の森定加奈子さんは「地方の中小企業だとデザイナーの方とつながる機会が少ないが、クラウドソーシングというシステムを利用することで、全国のさまざまなデザイナーとつながりを持てたことが良かった」と話しています。

産休、育休中の活用も 働き方の可能性広がる

これまで業務委託を受けてきた会社にすれば、うかうかしていられませんが、いろいろな人からアイデアが集まるというのは大きなメリットですね。

競争は激しくなりますが、働く人にとっては、いいアイデアさえあれば、いろいろな企業と仕事ができるメリットもあります。
広島市で子育て中の秋山夏美さんは、子どもが寝ている間など空いた時間に、クラウドソーシングでデザインなどの仕事をしています。多い時で月に10万円の収入があるということです。

産休中や育休中でも仕事ができるのがいいですね。

企業にとっても、働く人にとっても、いろいろな可能性を秘めた方法と言えそうです。

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