これまでの放送

おはBiz

2018年1月23日(火)

西郷どんのリーダー論に学ぶ

大河ドラマの主役「西郷どん」。ビジネスパーソンも注目するそのリーダー像とは?

西郷隆盛といえば明治維新の立役者の一人ですが、企業の管理職などでは、その生き方に、リーダーとしてのあり方を学ぼうという人も多いようです。

おひざ元で「西郷どん」ビジネス書好評

【報告 NHK鹿児島 小林雄記者】
鹿児島市内の書店には、「西郷どん」の特別コーナーが設けられています。非常にたくさんの関連書籍が出版されています。
今、地元鹿児島では、小説だけでなく、西郷どんからリーダーシップを学ぶビジネス書が数多く発売され、好評を得ています。MARUZEN天文館店の重久由喜さんは「買うのはサラリーマンの方が多い。西郷さんの生き方にならってみようと思う方が多いんじゃないかな」といいます。

リーダーは「部下に仕事をゆだねるべき」

“西郷どん流リーダーシップ”を記した本「西郷どん式 リーダーの流儀」を出版した、人材育成コンサルタントの吉田幸弘さんです。西郷どんの言動や決断から教訓を引き出しています。

西郷隆盛は1868年、東京・上野に立てこもった旧幕府勢力への対応に苦慮していました。新政府から派遣された長州藩の参謀、大村益次郎は、西郷たち薩摩藩主導の作戦を否定。周囲が反発する中、大村から作戦を聞いた西郷は、その能力を認めて指揮をゆだね、勝利に導いたのです。

こうしたエピソードから吉田さんは「部下に最高の仕事をさせるのがリーダーの醍醐味」であり、能力を見極め、思い切って仕事をゆだねるのが西郷どん流だと説いています。吉田さんは「(西郷隆盛は大村益次郎のような)自分と合わないような方もうまく生かしてきた。自分がスーパーマンのようなリーダーでなければいけないと思いがちな方がいるんですけれど、自分一人では対応していたらきりがないので、人に任せていくことが大切です」と話しています。

西郷どん流 実践始めた経営者

この本で学んだことを経営に生かし始めた人もいます。さいたま市で従業員80人の税理士事務所を営む、中島由雅所長です。2017年に父から会社を引き継ぎましたが、当初は部下とのコミュニケーションに悩んでいました。
そんな時出会ったのが、“西郷どん流リーダーシップ”でした。中島さんは「一人ひとりの力を最大限に生かして、気付いたら大きな仕事をしている。そんな部分を事務所に重ねられたら、すごくうれしい」といいます。
中島さんが西郷どんから学んで取り組んだのが、部下の声に耳を傾けるということでした。例えば「提案してくれた内容の部分、その後どうですか?」と部下に問いかけると、部下は「やはりフロアごとの勉強会だと…」と積極的に発言。この日は、会議を少人数化することで、誰もが発言しやすい環境にしたいという提案が出されました。経営者が意見を聞き、仕事をゆだねる姿勢を示すことで、部下に自発性が生まれ、職場に活気が出てきたといいます。
中島さんは「こんなにたくさん宝が埋まっていたのかと。それを使わずに一人で勝負をしていたのは、すごくもったいないことをしていた。(いろいろな人材と)協力していく力は大きな武器になるんじゃないかなと思います」と話しました。

部下としては、仕事をゆだねてもらえたと感じると、やる気も上がるし、リーダーの期待に応えなくては、という思いになります。それは昔も今も変わらないのかなあ、と思いました。

そうですね。リーダーの側からすると、部下の実力を見抜く眼力も大事ですね。それにしても西郷どんは、その風貌もあって、包容力があり親しみやすいイメージ。愛されるキャラクターですね。

Page Top