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2017年11月2日(木)

こんな分野も“体育会”? IT人材育成の場に

経済ニュースをサクサク 深く、「おはBiz」のコーナーです。アメリカでは、オンラインの対戦型ゲーム「eスポーツ」を、大学が体育会として認めているそうです。企業も将来を期待する人材育成の場だと熱い視線を送る“不思議な体育会”について見ていきます。
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最新のアメリカ経済の動きを伝える「Bizアメリカ」。きょう(2日)は体育会の話ですね。汗が光る、汗臭いイメージがありますね。

アメリカでは、オンラインの対戦型ゲーム「eスポーツ」を、なんと大学が“体育会”として認めているそうです。企業も将来を期待する人材育成の場だと熱い視線を送る、“不思議な体育会”について見てみましょう。

ゲームが体育会!? eスポーツ 大学・起業が応援

飯田香織ロサンゼルス支局長
「アメリカのeスポーツ大学ナンバーワンを決める決勝戦です。白熱した戦いが繰り広げられています」




5人が1チームになってキャラクターを操り、敵のチームと対戦。キャラクターそれぞれが、武器を使って攻撃や防御を繰り返します。マウスとキーボードに割り当てられた機能を瞬時に判断して、巧みに操ります。集中力、それに反射神経がものを言います。ゲームでは相手の本拠地を破壊することを目指します。10月に開かれたeスポーツの大会には、全米から110の大学が出場しました。

全米ビデオゲームリーグ ビクター・ススキCEO
「出場校の数は予想の2倍。興奮する結果だ」

全米の大学で今、優秀なゲーマーを獲得する動きが広がっています。
カリフォルニア大学アーバイン校のeスポーツ部。所属する14人には全員、奨学金が給付されています。大学では、いわば“体育会”として扱っています。



ゲーマー部員たちがいそしむのは、なんと筋トレ。奨学金を受け取る条件になっています。長時間集中力を保ち、安定したゲーム操作を行うには、しっかりとした筋力が必要だというのです。今年9月からは専属のトレーナーまでも配属されました。

経済学専攻2年生 ニック・テオドラキス選手
「子供のころ母親に『ゲームばかりやっていると大学に行けなくなる』と言われたが、ゲームで奨学金をもらえて母親も喜んでいる」

大学では、ゲームに強い学生はコンピューターサイエンスにも強いと見ています。そして、eスポーツ部の知名度を上げることができれば、優秀な学生を数多く集めることができるというのです。

eスポーツ部責任者 マーク・デピさん
「eスポーツに関心のある人を引き付けることができれば、将来に向けて、優秀な学生や有能な選手を集めて、他校に比べて優位な立場に立てる」

機材や奨学金の資金を提供しているのは、シリコンバレーなどのIT企業です。
カリフォルニア州のゲーム専用機メーカー、アイバイパワー社は、4年契約でおよそ8,000万円を拠出。最新鋭のゲーム機80台も大学に提供しました。

アイバイパワー タイロン・ウォングさん
「人材の発掘にも活用したい。われわれがeスポーツを後押ししていることを知ってもらい、積極的に選手も採用したいと考えている」

新しい“体育会”eスポーツ部。アメリカの新たなIT人材育成の場となりつつあります。

親の目を盗んで、怒られながらやっていたゲームで、今や奨学金までもらえるようになったとは…。

アメリカでは、こうしたeスポーツに奨学金を出す制度を設けている大学が50を超えるそうです。一芸に秀でた学生たちの可能性を大切にする、アメリカらしい動きだな、と思いました。

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