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2017年6月1日(木)

脳とコンピューターつなぐ最新技術

経済ニュースをサクサク 深く、「おはBiz」のコーナーです。今日は、脳とコンピューターをつなぐ最新技術についてです。

アメリカの最新のトレンドを紹介する「Bizアメリカ」です。

今回はこちら、脳です。脳をコンピューターやインターネットにつないで情報にアクセスするという、SF映画ではよくある世界なんですが、今、シリコンバレーではフィクションではなく、ビジネスチャンスをうかがおうという研究開発が進められています。

脳とコンピューターつなぐ最新技術

たどたどしく動くこのボール。
実は私が“脳波”を使って動かしています。





アメリカ総局 渡部圭司記者
「念じたとおりに下に来ました。上の方に送ってみましょう」





仕組みはこうです。
人間の脳からは常に微弱な信号、脳波が出ています。
その時々の状態によって脳波の種類や出る場所が異なります。
ボールを前に進めようとした時の脳波のパターンをコンピューターに覚えさせます。
そして同じパターンが現れた時に、ヘッドギアからボールに無線で指示が飛ぶのです。
開発したサンフランシスコのベンチャー企業。
脳波を測定する技術は古くからありましたが、データ処理の技術の進歩で、脳波をいわば“翻訳”することが可能になったとしています。
今は脳波を測定するシステムを医療や研究機関向けに販売しています。

ベンチャー企業「EMOTIV」 タン・リーCEO
「考えるだけで石を持ち上げられるファンタジーが体験できるようになった。広い分野に適用できる」

アメリカの大学で行われた、脳波でドローンを前に飛ばすレース。
アメリカでは教育機関や企業で、脳とコンピューターを融合させようという研究が、活発に進められています。
あの大手も動き始めています。
フェイスブックは、脳の活動を文字に置き換える技術の開発に取り組むと発表しました。

フェイスブック マーク・ザッカーバーグCEO
「脳から文字を直接入力する技術を開発している。考えるだけでコミュニケーションをとれる時代が来るだろう」

脳を1秒間に100回という高速でスキャンして活動を読み取り、数年以内に文字入力を実現させたいとしています。
テクノロジーの未来を予言してきたアメリカの物理学者は、脳とITの融合は、そう遠くない時期に実現し、ビジネスとして広がると指摘します。

ニューヨーク市立大学シティカレッジ ミチオ・カク教授
「漫画の世界が科学的に現実となり、起業家たちが商業化しようとしている。ビジネスにとってもエンターテイメントにとっても可能性はとても大きい」

ううむ。ここまで来たか、という気もしました。

こうした脳とコンピューターをつなぐという構想。電気自動車やロケットのビジネスを次々と軌道に乗せた、あのイーロン・マスク氏も会社を設立して積極的に乗り出しているんですね。

ただ、脳とパソコンがつながっていると、自分の考えていることが全部ばれてしまうんじゃないかと、ちょっと怖い気もします。

そうですね。ウイルスが脳に入ったらどうなるんだろう、とか考えますね。テクノロジーの進化によって広がる無限の可能性には大いに期待したいと思います。ただ一方で、その進化を管理していかなければならない、そのバランスの調整が難しい時代にさしかかっているのかもしれません。

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