2018年07月13日 (金)夢を諦めないで


リポーターの髙橋康輔です。

西日本豪雨で被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
わたしのふるさと、広島県も甚大な被害に見舞われています。
引き続き多くの支援が被災地に寄せられるように、
また、被災地に笑顔が広がる話題や情報をお届けしたいと決意を新たにしております。


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♪タ・タ・タ、ターン、ターン、タ・タ・タ、ターン、タン♪
心躍りますね、スターウオーズ。
第1作が公開されたのは、41年も前のことですが
シリーズ10作目となる最新作が全国で公開されました。

個性的なキャラクターが印象的なこの映画。
中でもこれまでハリソン・フォードさんが演じ、人気のキャラクターがハン・ソロです。
今作では、若き日のハン・ソロが描かれています。

ハン・ソロが自由自在に操る宇宙船がこちら。

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ミレニアム・ファルコン号。上の画像は、最新作での姿です。

ダイナミックな世界観を作り出す上で、CGの技術が欠かせませんが、
なんと、この宇宙船のCGを制作したチームの日本人リーダーにお話を伺いました。

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成田昌隆(なりた・まさたか)さん(55)。

「CGモデラー」という仕事をされています。

髙橋  「CGモデラーってどんな仕事ですか?」
成田さん「簡単に言うと、コンピューターの中でプラモデルを作っている感じですね」
髙橋  「ほー」
成田さん「部品をひとつ一つ、最初からデザインして部品を作って組み立てるのが
     CGモデラーです」
髙橋  「なるほど」


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↑仕事のようす

幼いころからプラモデル作りが大好きだったという、成田さん。
その趣味を生かして細部まで作りこんだ高い造形力がハリウッドで評価されています。

デザイナーが書いた絵が仕事の出発点だと聞きました。

髙橋  「デザイン画は、何枚くらいもらえるのですか?」
成田さん「これ1枚ですね」
髙橋  「これ1枚!?」

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↑これ1枚。十分カッコイイのですが、よく見ると機体の表面はツルツル。

この絵をパソコンに取り込んで、CGに仕立てるのではありません。
成田さんは、この宇宙船がどんな部品で成り立っているのか、部品レベルで考え抜いて
いわばひとつ一つの部品の集合体として、宇宙船を作り上げるという
気の遠くなるような仕事に取り組んでいるのです。
かなり集中力と我慢強さが必要だそうです。

その過程がこちら。

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ツルツルだった2次元のデザイン画が数々の部品を装着するなかで、
立体的なCGとしての姿で現れます。
緻密な検討を繰り返し、部品をなんと5万点も考え上げて作り上げた結晶が
一番初めにのせたミレニアム・ファルコン号のCGです。
部品作りの参考にするのは、戦車や飛行機、自動車など日本のプラモデルだそうです。


55歳の成田さん。
こどものころから、映画製作に携わりたいという夢はもっていたものの、
実は、10年ほど前までまったく別の仕事をしていました。

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↑金融関係の会社で働いていた成田さん

サラリーマンとして働きながらも映画に携わりたいという思いは持ち続けていた成田さん。
その会社でアメリカに駐在した経験が、大きな転換点になります。

成田さん「1995年にトイ・ストーリーという映画を見たとき、
     感動とともに非常にあせりを感じて、
     人生を無駄にしているような気分を味わったんです。
     今まで、映画を見てそんなふうに思ったのは初めてだった」

夢への思いがあふれてきた成田さん。

成田さん「チャレンジしなかった後悔だけはしたくないと思いました」

会社を辞め、ハリウッドの専門学校でCGを本格的に学び始めます。

髙橋  「夢を諦めなかったのは、どうして?」
成田さん「本当に映画が好きで、映画館に行って、暗い中で銀幕に映った世界に
     自分を投影して入り込むというのが子どものころから染みついていて、
     映画に対する憧れがかなり強かった。それが原動力になったと思います」

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髙橋  「CGの可能性をどう感じていますか?」
成田さん「映画を無限の可能性に導く技術だと思います。
     まだ俳優さんをCGにすることは、始まったばかりですけど、
     数年でそれが当たり前のような世界になってくると、
     オードリー・ヘップバーンの新作が公開される。
     そんな可能性もあるんじゃないかなと思います」

成田さん、ますます大忙しですね。
オードリー・ヘップバーンの新作、見てみたいですね。

投稿時間:19:00

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