2017年09月22日 (金)IP中継とは?


廣田直敬です。

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私の年齢になると、自分で放送に携わる仕事の他に、「後輩の指導」という役割を担います。
「私になんて、とてもとても…」とご辞退申し上げたいのは山々なれど、順番です。
先輩に教わったこと、自分の経験と合わせて、後輩に伝えているのです。

アナウンサーの発音、発生、しゃべる技術、など、生身の人間が支える部分については、
変わらないものが多く、長年やっているベテランの方が上手にできることは多々あります。
「緊張しているときに効くのは深呼吸。
吸わない、まず胸の中、腹の中の空気を全部吐き出す」というのは、
私が今でも実践し、後輩に伝えていることです。
大勢の人の前で話すことになり、緊張していると自覚があるときはお試し下さい。

胸の息を吐ききって、その後で更にへそをに引っ込めると息を吐ききれます。
そうすると、驚くほど多くの息を吸い込めます。
これを3回も繰り返せば落ち着きますよ。

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脱線、失礼いたしました。
古くからの「伝統芸」のような技術がある一方で、
放送業界には、最新の技術がどんどん入ってきます。
私が関わっているのは「IP中継」という新しい中継方法の研修。

自前の回線を使わず、インターネット回線を使って中継を…、
という説明を始めると長いので割愛させていただきます。
イメージとしては、「スマートフォンを使って生中継」ということです。

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「ひるブラ」や「ゆく年くる年」など、
中継現場に中継車を停めて、何十人ものスタッフで行う中継がある一方で、
IP中継は一人で行うこともあります。
事故や災害の現場にたまたま居合わせたときに、一報を伝える際の重要な手段です。

画像が荒く、決してよい映像でなくても、
極端なことを言えば、現場の静止画が一枚あれば放送を始める、
という緊急報道の第一段階です。

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「写真一枚でラジオの実況するんだよ」と教えますが、
「ラジオの深夜放送で育ったおじさん」と「ラジオをいじったことがない若者」との
ギャップに苦しみます。
「色の描写を多めに」「もっと細かく説明して」と何度言っても通じないのに苛立ち、
「電話で恋人に説明するつもりで」と言ってみたら、皆キョトン。
そうか、スマホがあればテレビ電話も出来てしまうのか…。

教えているつもりが、教えられているなぁ、と思いながらまた研修に出かけます。

最近は「NHKスクープBOX」というアプリで、
視聴者の方々から送っていただいた映像をニュースで利用することが増えてきました。
興味ある方は、下記URLをご覧ください。

https://scoopbox.nhk.or.jp/

投稿時間:19:00

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