2018年5月 1日

新人アナウンサー、研修中。


リポーターの髙橋康輔(たかはし・こうすけ)です。

20180501_takahashi_001.jpg

先日、廣田アナウンサーと2人で、新人アナウンサーの研修講師を務めてきました。
ことし入局した新人アナウンサーは15人。
およそ2か月におよぶ研修も折り返し地点に差し掛かっています。

どんな内容を学ぶのか、講義のタイトルをいくつか並べてみます。

「共通語の基礎知識」、「報道の使命」、「ラジオの特性と役割」、
「アクセント辞典の使い方」、「構成表とコメントの書き方」、
「野球実況研修」、「ニュースリード」…。

放送業界で働く社会人として、
またアナウンサーとしての土台になる知識を学ぶ授業だけにとどまらず、
中継リポートの収録や災害時の緊急報道実習など、
より実践に近い内容まで幅広くおこなっています。

20180501_takahashi_002.jpg
(東京消防庁協力のもと行われた、緊急報道実習のようす【撮影:廣田アナ】)


わたしと廣田アナが教えたテーマが、こちら。
20180501_takahashi_004.jpg
( ↑ 資料の表紙)

「IP中継」についてです。

「IP中継」とは、データ通信を利用した中継のことで、
簡単にいえば携帯の電波を使った中継です。
いま、スマートフォンを使った中継も増えているので
ご存知の方も多いかもしれませんね。

NHKでもとくに、ここ数年、「IP中継」に積極的に取り組んでいます。
理由のひとつに、圧倒的な機動力があります。

携帯電話が使える場所であれば、1人で中継ができます。
スマートフォンのアプリケーションを起動し、放送局で映像を受ける態勢が整っていれば、
即座に撮影した映像が放送に出せます。

1人でもできる、即座に放送に出せる。
2つの意味で、これまでと比べものにならないスピード感が持ち味です。
すごい時代になったものです。

報道リポーターのわたしたち2人は、緊急報道におけるIP中継について教えました。

事件や事故の現場に一番に遭遇したとき、何を伝えられるのでしょうか。
スマートフォンで自分が撮影している映像は、多くの人が初めて見る映像です。
どんな場所? 
これって何?
「?」だらけの映像を、視聴者の皆さんに届けることになります。

ふだん、中継するときは関係者に話を聞き、情報をまとめコメントを作ります。
多くの場合、記者・ディレクター・リポーターと役割分担して中継に臨みますが、
今回のテーマ、緊急時の「IP中継」では、
これまで複数のメンバーで分担していた役目を1人で担うことを前提に訓練しています。

「地震が起きた想定で、街の様子を伝えて!」と前提だけ伝え、
1分程度の動画を撮影してもらいました。

(新人)「地震があった東京・世田谷区のNHK放送研修センターの前です」
・・・。
なかなかその次の言葉が見つかりません。

「事前に取材できないのに、しゃべることがない~」
そんな心の声が聞こえてくるようでした。

そうだよねー。だって手元に何もコメント材料がないもの。

しかし、
そうではないことを伝えてきました。
もし事前に誰にも話を聞けなくても、1人で中継できるノウハウを伝えました。

東京のアナウンサーはもちろんですが、
地域局のアナウンサーが事件や事故の現場から
その場所のようすがよく分かる中継を出せるよう、努めています。

実は、全国の記者やカメラマンも、いま必死にIP中継のトレーニングを重ねていて、
何をどうしゃべるのか、アナウンサーが本職のジャンルに果敢にとりくんでいます。

新人たち、負けてられませんぞ!。

廣田さん、新人たちののびしろにも負けてられませんね!!


投稿時間:19:00 |  カテゴリ:リポーター | 固定リンク

ページの一番上へ▲