2018年05月25日 (金)その昔、審判はいなかった


スポーツコーナー担当の豊原です。

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いま、アメリカンフットボールの問題が取り沙汰されています。
その問題には直接ここでは触れません。
ただ、私自らが、かつてラグビーをプレーし、
またこれまで実況アナウンサーとして、
ラグビーやアメリカンフットボールの中継に携わってきて、
その素晴らしさも実感している身として、
きょうは是非みなさんにお伝えしたいことがあるので、
この場を借りてご紹介させて頂きます。

2015年のラグビーW杯の中継のためイングランドに行かせて頂きました。
日本代表のキャンプ地ウォリックからちょっと足を伸ばせば、
ラグビー発祥の地「ラグビー」の町でした。

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私たちは取材の空いた時間を使ってラグビーを生んだ学校「ラグビー校」を
たずねることができました。
そこで「エリス少年の伝説」のことや、「大昔は数百人でボールを追いかけていたこと」など
ラグビーのルーツにまつわる色々な展示物を見学したりすることで、
その後、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールへと発展していく
球技の本質や精神を学ぶことができました。

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きょうご紹介したいのは、その中でも、その昔「試合に審判はいなかった」というものです。
「え、じゃあ反則が起きたらどうするの?」という疑問は当然わいてくると思います。
答えは「両チームのキャプテンが話し合って解決していた」です。

サッカーやラグビーにおいては日本語でいうところのルールブックを
「Laws of the Game」と呼びます。ロー(法)なんです。
単純に行動を制限する規則(レギュレーション)ではないんです。
行動規範を示すもの、なんですね。

諸説あるかと思いますが、ラグビー校の卒業生がアメリカに渡り、
アメリカの大学でフットボールをプレーしたのがアメリカンフットボールの始まり、
とも言われています。

ですから、ルーツを同じくするサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールには、
各プレーヤーやチームのディシプリン(規律・規範)と、相手に対するリスペクト(敬意)、
相互の信頼というものが大前提として求められますし、
それを大切にして競技として発展してきた、という歴史があります。

それはこの先未来も変わらずに大切にされていく要素であることは間違いないと信じています。

アマチュアスポーツ、特に大学生や高校生のスポーツをお伝えする機会が多い私たちとしても、
こういった精神をも含めて、その競技の魅力をしっかりとお伝えしていかなければならないと
改めて感じています!

投稿時間:19:00

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